【出エジプト記/モーセ】⑥ 海を割る│「葦の海」と「紅海」【研究者Uの聖書講座】

こんにちは、はてはてマンボウです。

研究者Uさんの聖書講座のシリーズです!

 


 

【出エジプト記/モーセ】⑤「出エジプト」の……人数/いつ頃?/実話? 【研究者Uの聖書講座】

 

前回までの記事はこちらをチェックしてくれ~

 


 

こんにちは。

ユダヤ教の聖書解釈を専門にしている「研究者U」です。

 

今回は、ヘブライ語聖書(いわゆる「旧約聖書」)の「出エジプト記」に関して、

 

「海を割る奇跡」

 

のシーンを中心に見ていきましょう。

 

モーセたちが渡ったのは「紅海」か?

さて、モーセたちは、エジプトを出たのち、「葦の海」へと向かうことになります。

 

 

新共同訳〈出エジプト記13:18》
一般財団法人日本聖書協会HPより
(2022年3月27日 閲覧)

 

この「葦の海」が「紅海」と断定されるときがあります。

 

※左側の細長い海域が紅海

ニコラ・プッサン『紅海横断(Le Passage de la mer Rouge)』

(ビクトリア国立美術館、メルボルン)

 

  • 神は紅海に沿う荒野の道に、民を回らされた。

イスラエルの人々は武装してエジプトの国を出て、上った。

 

口語訳〈出エジプト記13:18》
一般財団法人日本聖書協会HPより
(2022年3月27日 閲覧)

 

たしかに絵画のタイトルも「紅海」と書いてありますマボ。

聖書の同じシーンでも、

「新共同訳」は「葦の海」なのに、

「口語訳」は「紅海」ですねえ。

しかし、聖書の直訳は「葦の海」に過ぎず、それ以上のことはわかりません。

「紅海」と断定するのは必ずしも正解ではないことから、

最近の訳では「葦の海」という訳が主流です。

 

追いかけてくるエジプト軍

イスラエルの民、モーセに不平不満を言う

さて、エジプトを出るのを当初は許してくれたファラオですが、

心変わりの後、自ら追撃軍を率いてイスラエルの民を追いかけます。

 

 

新共同訳〈出エジプト記14:5-14:12》
一般財団法人日本聖書協会HPより
(2022年3月18日 閲覧)

 

イスラエルの民……!

モーセに率いられて、のこのこエジプトを出てきたのは自分たちなのに、

文句ばっかりマボよ!

助けられておいて、

「なんで助けたんだ!」

と口にするイスラエルの民は、しかしこれはこれで、非常に人間らしいですね。

 

ちなみに、

「何かあるたびにイスラエルの民がモーセへ不平不満を言い、

モーセがどうにかこれをなだめる」

という構図は、今後もお決まりのパターンとなっていきます。

 

海が割れる奇跡

コジモ・ロッセッリ『紅海の通行』

(システィーナ礼拝堂、ヴァチカン)

さて、ここからは、聖書の中でも最も有名なシーンの1つです

 

 

〔中略〕

 

 

〔中略〕

 

 

新共同訳〈出エジプト記14:15-14:31》
一般財団法人日本聖書協会HPより
(2022年3月18日 閲覧)

 

モーセが手を海に向かって差し伸べると、

主は夜もすがら激しい東風をもって海を押し返されたので~」

という描写から、「風の力」で海の水をどかした、と考えることができます。

こりゃあ、エジプト軍もひとたまりもないマボねえ。

ファラオもやっつけたマボよ~オラオラ~。

なお、エジプト側の資料には、そんな事実の記載はありません。

大量のエジプト軍やファラオその人が死亡したのが事実なら、何かしらの記録に残っていてもよさそうですが。

はて……聖書の創作の可能性もあるわけマボねえ。

 

不満を述べる民

さて、神の奇跡を前にエジプト軍から逃れたイスラエルの民は、神を賛美します。

しかしその後、しばらく荒野をさまようことになるので、すぐに不満を言うようになります

 

 

新共同訳〈出エジプト記15:22-15:24》
一般財団法人日本聖書協会HPより
(2022年3月18日 閲覧)

 

何かあると、すぐ文句ばかり言う人たちマボねえ!
この後は、水も食料も満足にないことから、

民がモーセに不平不満を述べ、

そのたび神が水を出したり鳥を降らせたりとサービス精神を見せる、

というお決まりのパターンが続きます。

まあ、率いられている人たちなんて、こんなものなのかもしれないマボねえ……トホホまぼよ。
さて、次回は、「十戒」について見ていきます。

この続きについては、次回の記事で見ていきましょう。

 

 

まとめ

  • 聖書本文には「葦の海」とはあっても「紅海」とは書かれていない
  • イスラエルの民が不平不満を言い、モーセがどうにかなだめるというパターンが続く

 

研究者Uさんの、「聖書」に関する専門講義の続きはこちらをチェックまぼ!

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