【キューピッド】神話に出てくる矢を持ったアレの正体|西洋絵画の翼を持つ者たち①

こんにちは、はてはてマンボウです。

今回は

西洋絵画のあのキャラクター

について教えてもらえるんだとか。

 

ウィリアム・ブグロー『濡れたクピド』(個人蔵)

ウィリアム・ブグロー『アムールとプシュケー、子供たち』(個人蔵)

ムリーリョ『無原罪の御宿り』

(プラド美術館、マドリード)

あらあら、かわいい翼のある子どもたち。癒されるわねえ。

癒されるわねえ。

ところでマンボウちゃんは、

天使とキューピッドの違い、

はわかるかな。

梓
梓
はて、そういえば。

この違いを探っていくために、

まず、キューピッドについて説明しよう。

梓
梓

ヴィーナスとセットで現れるキューピッド

ヴィーナスっているよね。
梓
梓

 


ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』

(ウフィツィ美術館、フィレンツェ)

ヴィーナスぐらい知っているまぼよ、

美の女神まぼねえ、うっしっし。

あのヴィーナスの子どもがキューピッド。
梓
梓
はて! そうだったんですか。
ローマ神話では、キューピッドは愛の女神ヴィーナスの子として描かれることが多い。
梓
梓

 

ボッティチェリ『プリマヴェーラ』

(ウフィツィ美術館、フィレンツェ)

 

ボッティチェリの有名な『春』。

中央にいるのがヴィーナスだけど、

その真上にキューピッドがいる。

ヴィーナスとキューピッドはしばしばセットで現れるんだ。

梓
梓
そりゃあ、知りませんでした、まぼ。

 

アレクサンドル・カバネル『ヴィーナスの誕生』

(オルセー美術館、パリ)

 

キューピッドはヴィーナスの子ども。

キューピッドといえばヴィーナス。

だから、キューピッドはヴィーナスのアトリビュートともいえる、

梓
梓
アトリビュートってなんですか。
登場人物を表す象徴みたいなものだよ。
梓
梓

 


 

アトリビュートについて知りたい方はこちらの記事もチェックしてくれ~

 

「エロス」「アモル」「クピド」……キューピッドの別名たち

 

ウィリアム・ブグロー『エロスから身を守る少女』

(J・ポール・ゲティ美術館、ロサンゼルス)

 

ウィリアム・ブグロー『プシュケとアモル』

(ルーヴル美術館、パリ)

 

エロスだとかアモルだとかタイトルに書いてありますけど、

これ、全部、キューピッドに見えますよ。

何が違うんですか、はて。

何も違わないよ。

全部、キューピッド。

梓
梓
はて!
エロスとクピドは、それぞれギリシャ神話とローマ神話の神。
ローマ人はギリシャのエロスと自分たちのクピドを重ねて考えるようになり、西洋美術では同じような姿で描かれることもあるんだ。
梓
梓
ほーん
キューピッドの歴史は、ギリシャ神話までさかのぼる。

ギリシャ神話で「エロス」と呼ばれていた恋心を司る神がいた。

ギリシャ文化がローマに流れてくると、

ローマでは、ギリシャのエロスが、愛の神アモルやクピドと重ねて理解された。

ちなみに、「キューピッド」はラテン語「クピド」の英語読み。

梓
梓

 

〔ギリシャ〕「エロス」と呼ばれる神

⇓

〔ローマ〕ギリシャ文化がローマに流れてくると地元の「アモル」「クピド」と同一視される。

⇓

ラテン語の「クピド(Cupido)」が英語で「キューピッド(Cupid)」と呼ばれるように。

 


いろんな別名があるけれど、どれも同じキューピッドというわけですねえ。

 

弓矢の物語

パルミジャニーノ『弓矢を作るキューピッド』

(美術史美術館、ウィーン)

 

さて、ご存じのとおり、

キューピッドといえば恋心を抱かせる弓矢だ。

ギリシャ神話に出てくるエピソードをいくつか紹介するよ。

梓
梓

 

ウィリアム・ブグロー『プシュケとアモル』

(ルーヴル美術館、パリ)

 

プシュケとアモルですか、はて。

アモル=キューピッドでしたよね。

プシュケというのは?

キューピッドにキスされている女性ですか?

そのとおり。
梓
梓

王の三人娘の末妹プシュケーは最も美しく、美の女神ヴィーナスを差し置いて領民に崇められていた。

ヴィーナスはそれを恨み、

息子のキューピッドに、

プシュケーが最も醜い男と恋に陥るように命じて派遣するが、

当のキューピッドがプシュケーを愛してしまう。

 

井出洋一郎(2010)『ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか』(中経出版)

ヴィーナスに命じられ、プシュケーを醜い相手に恋させようとしたキューピッドは、
自分の矢で傷つき、彼女に恋をしてしまいます。

こうして、
キューピッド自身がプシュケーに恋してしまうようになった。

梓
梓
へえ、いたずらばっかりしているイメージでしたけど、

自分に刺しちゃうなんて、うっかりさんまぼねえ。

親近感感じちゃうわねえ、はて。

 

まとめ

  • キューピッドはヴィーナスの子ども! 絵画でもセットで現れることが多い。
  • ギリシャ神話で「エロス」と呼ばれていた神が、やがて「アモル」「クピド」と同一視された。

 

関連記事

 

「西洋絵画の翼を持つ人たち」のシリーズをまとめてます。みんな、チェックしてくれ~。
  1. キューピッドってなんですか

  2. 天使ってなんですか

  3. 天使とキューピッドの違いってなんですか

  4. 天使の種類ってなんですか

 

参考文献

  • 井出洋一郎(2010)『ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか』(中経出版)
  • 平松洋(2015)『「天使」の名画』(青幻舎)
  • 松村一男 監修(2011)『図解 ギリシア神話 歴史がおもしろいシリーズ』(西東社)

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