【神社仏閣/動物】神話/民話/神の使い エピソードと意味

こんにちは、はてはてマンボウです。
今回は、

 

神社仏閣に見られる動物たち

 

を一緒に見ていこう。

梓
動物ですか、はて。

 

太鼓谷稲成神社

(島根、津和野)

 

春日大社

(奈良県、奈良市)

 

そういえば、神社仏閣を回るといろんな動物を見ることがありますね。
それぞれの動物が日本の文化でどのように位置づけられているのかを知ると、

 

神社仏閣を訪れるのが楽しくなるよ。

梓
マンボウは出るんですか?
マンボウは……出ない!
梓
がーん

 

出雲大社

(島根県、出雲市)

 

あら、かわいい。
出雲大社は大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)を祀った神社。

 

『因幡の白兎』の主人公が大国主大神であることから、

 

兎のオブジェが境内に飾ってあるよ。

梓

 

 白兎神社

(鳥取県、鳥取市)

 

白兎神社

(鳥取県、鳥取市)

 

ちなみに、白兎そのものを祀った神社が因幡、つまり鳥取にある白兎神社だ。
梓

 

北野天満宮

(京都府、京都市)

 

神社ではもともと、祈願の祭にウマを奉納していた。

 

生きたまま捧げていたのを、

 

板絵として捧げるようにしたのが絵馬の始まりだ。

梓
毎回、生きたウマを捧げるのも大変でしょうしねえ、まぼまぼ。

 

 

石上神宮

(奈良県、天理市)

 

石上神宮や伊勢神宮では、ニワトリが放し飼いされているね。
梓
境内でたくさんのニワトリが、けこけこ鳴いているのを初めて見たときは衝撃でした。
ニワトリは、

 

長鳴鳥(ながなきとり)

 

として、古事記にも出てくる

 

長鳴というのは、朝を告げる、ということ。

梓
コケコッコーのことですか。
そのとおり。

 

ニワトリが鳴くのは、太陽が昇るときだよね。

 

天照大神が天岩戸にこもってしまったときのエピソードでは、

 

「ニワトリの鳴き声で太陽が昇っている!」

 

と思わせることで、太陽神である天照大神をおびき出そうとしたんだ。

梓

 

鹿島神宮

(茨城県、鹿嶋市)

 

ナマズといえば、地震ですよねえ。
かつては、オオナマズが暴れるから地震が起きるものと思われていた。

 

これを押さえこんでいるのが要石(かなめいし)

梓

 

 

伊藤若冲『普賢菩薩』

(相国寺、京都)

 

慈悲の菩薩である普賢菩薩は、

 

大きな慈悲を表す白象に乗って現れると言われている。

梓
それじゃあ、昔の日本人は、ゾウのことを知っていたんですね。
概念としてはね。
梓
はて。

 

日光東照宮

(栃木県、日光市)

 

日光東照宮

(栃木県、日光市)

 

話には聞いたことがあっても、実際に見たことはなかった。

 

だから、ね、どこか違うでしょ。

梓
なんだかユーモラスで、親近感があるわねえ。ぱおーん。

 

太鼓谷稲成神社

(島根、津和野)

 

キツネといえば、お稲荷さんですよねえ。
キツネは、

 

稲荷大明神の神使

 

つまり神の使いだ。Messengers of gods.

梓
キツネさんが神様そのものではないんですねえ。
稲荷大明神は五穀豊穣の神様だから、全国でも篤く信仰されている。

 

京都の伏見稲荷大社が総本社だね。

梓

 

防府天満宮

(山口県、防府市)

 

大宰府、北野に防府天満宮を加えた3つが三大天満宮と言われている。

 

そんな天満宮に欠かせないのがウシだ。

梓
ウシにはどういう役目があるんですか。
天満宮に祀られているのは天神様、つまり菅原道真だ。

 

菅原道真の生まれは丑年。

 

加えて、道真の遺体を引いていた牛車がとどまったところに亡骸を埋葬した、

 

といったエピソードがあることからウシは天神様の神使とされている。

梓

 

八咫烏

熊野那智大社

(和歌山県、那智勝浦町)

 

ヤタガラスは、

 

『古事記』において、

 

神武天皇が熊野から大和へと東征に向かっているとき、道案内として天照大神から遣わされた神使だ。

梓
カラスがそんな重要な役割を果たしていたとは。
サッカー日本代表のエンブレムとしても採用されているのも、このエピソードにあやかったものだ。

 

日本代表を正しい未来へ導いてほしいという願いが込められている。

梓

 

「JFAブランディング概要資料」より

 

三宅八幡宮

(京都府、京都市)

 

海外ではオリーブをくわえた平和の象徴として描かれるハトも、

 

日本では戦いの神である八幡神の神使とされている。

梓
そ、そりゃ意外です。平和が一番ですよ、まあんぼう。

 

射楯兵主神社

(兵庫県、姫路市)

 

姫路の射楯兵主(いたてひょうず)神社には

 

”撫でみみずく”

 

がいる。

梓
なーんとなく、撫でると賢くなりそうねえ。
射楯大神(イタテノオオカミ)は林業の神だから、

 

森の住人であるフクロウがその神使とされた。

梓
はて、林業! 思いもよりませんでした……。

 

鹿

奈良から連れてこられた宮島の鹿

宮島の鹿

(広島県、宮島町)

 

奈良公園や宮島の鹿は、神使として大切にされているね。

 

人懐っこいけれど、とりあえず野生動物という位置づけだ。

梓
どう見ても、観光客へ完全に依存してますけどねえ。
宮島の鹿は、奈良の鹿を平清盛が連れてきたとも言われている。

 

宮島は平清盛の庇護を受けて大きく栄えた港でもあったんだ。

梓

 

ルーツを辿れば……鹿島神宮と武御雷神(タケミカヅチノカミ)

鹿島神宮

(茨城県、鹿嶋市)

 

鹿は、武御雷神(タケミカヅチノカミ)の神使だ。

 

タケミカヅチは力の強い勝負事の神様としても有名だね。

梓

 

鹿島神宮

(茨城県、鹿嶋市)

 

ちなみに、鹿島神宮でナマズの上に乗っているのもタケミカヅチ。

 

その力で、ナマズを押さえ込もうとしているんだね。

梓

 

茨城から奈良へはるばると……「勧請(かんじょう)」された神の使い

春日大社

(奈良県、奈良市)

 

奈良の春日大社は、

 

鹿島神宮から建御雷神を勧請(かんじょう)したものだ。

梓
勧請、はて。
本拠地から別のところへ、神様をお招きしてお祭りすることを指す。

 

さて、春日大社は藤原氏の氏神だったから、大変大きな力を持っていた。

梓
藤原氏って、藤原道長とかの、あの藤原さんですか。
そうそう。

 

「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」

 

で有名な、あの人。

 

「この世は私のものだ、満月に欠けているところがないように、完璧なのだ、ふははは」

 

と言ったあの藤原氏。

梓
な、なるほど……奈良公園のシカが大切にされてきたのも、そんな背景が理由なのかもしれませんねえ。

 

参考文献

〇戸部民夫(2013)『神様になった動物たち』(だいわ社)

神様になった動物たち 47種類の動物神とまつられた神社がよくわかる本 (だいわ文庫) [ 戸部民夫 ]

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