【出エジプト記/モーセ】② 「燃える柴」とモーセの口答え【研究者Uの聖書講座】

こんにちは、はてはてマンボウです。

研究者Uさんの聖書講座のシリーズです!

 


 

【出エジプト記/モーセ】①「エジプト脱出」の物語のプロローグ【研究者Uの聖書講座】

 

前回までの記事はこちらをチェックしてくれ~

 


 

こんにちは。

ユダヤ教の聖書解釈を専門にしている「研究者U」です。

 

今回は、ヘブライ語聖書(いわゆる「旧約聖書」)の「出エジプト記」における、

 

「モーセの誕生」

「モーセの召命」

 

の物語を中心に見ていきましょう。

 

モーセの誕生

ニコラ・プッサン『モーセの発見』

(「カーディフ・ナショナル・ミュージアム」

「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」共同所有)

 

さて、数を増やすイスラエルの民が盾突いてくることを恐れたファラオは、

ヘブライ人の男児殺害命令を出していました。

 

そんな折、いよいよモーセが誕生します。

 

モーセは初め、隠して育てられていたのですが、それも長くは続かず手放されると、

ナイル川でファラオの娘に拾われることになります

 

 

 

新共同訳〈出エジプト記2:3-2:6》
一般財団法人日本聖書協会HPより
(2022年2月19日 閲覧)

 

ローレンス・アルマ=タデマ『モーセの発見』

(個人蔵)

 

ちなみに、聖書を題材とした創作物では、

「モーセが川に流されている」

描写が見かけられるときがありますが、

聖書本文をよくよく見ると、「川に流された」とは書いてありません。

あ、ほんとマボ。

 

マンボウちゃん、てっきり、
モーセはどんぶらこ、どんぶらこ、と「桃太郎」をしていたと思っていましたが、違うわけマボねえ。

 

イメージだけで、原文の内容まで勘違いしてしまうことってありがちマボよねえ。

 

エジプトからの逃避行

モーセは一瞬で成人になり、エジプト人を殺す

さて、ファラオの王女が引き取った次の節で、モーセはもう成人になっています。

 

大人になるまでの過程は、聖書には書かれていません。

 

赤ん坊から一気に成人へ。

今度は、逆に、桃太郎そっくりマボねえ。

 

「おじいさんとおばあさんに桃太郎と名付けられると、

桃太郎は立派な青年に成長しました。

さて! 村には鬼が……」

みたいな。

さて、成人したモーセはエジプト人を殺します。
唐突マボ!
聖書本文も唐突なんです。

10節までは赤ん坊だったモーセは、

次の11節になると、いきなり成人になり、

同胞のヘブライ人が重労働しているのを見かけます。

 

新共同訳〈出エジプト記2:11-2:12》
一般財団法人日本聖書協会HPより
(2022年2月19日 閲覧)

 

エジプト人に対して神は冷淡

モーセが成人するまでの過程は、聖書本文では描写されていないので、

「ファラオの王女に育てられたモーセが、自分はヘブライ人だと気づいたのはいつか」

といったことはわかりません。

 

まあ、育っているうちに、どこかで気づいたのでしょう。

それにしても、喧嘩っぱやすぎです……。

物心ついた最初の描写が、人殺しとは……。

人殺しなんかして、イスラエルの民の神様に叱られないマぼかねえ。

叱られません

 

というか、神は興味すら示していません。

なんと!
エジプト人を殺すことについて、ユダヤ教の神は全く気にしません。

神はエジプト人に対して冷淡です。

 

モーセの召命

さて、エジプト人を殺したモーセは、

神には叱られませんが、ファラオには目を付けられかねません。

 

ファラオから逃れたモーセは、「ミディアン」と呼ばれる地へ逃亡しました。

 

そうこうしているうちに、ファラオの代替りがあります。

おっ、これは、

「エジプトへ帰っても大丈夫かも!」
という伏線マボねえ。

 

マンボウちゃん、ぴんっと来たマボよお。

さて、ここからは「出エジプト記」序盤の山場。

「燃える柴」というエピソードです。

 

 

 

 

 

新共同訳〈出エジプト記3:1-3:5》
一般財団法人日本聖書協会HPより
(2022年2月19日 閲覧)

 

強情なモーセ、神の言葉を拒否「自分、口下手なんで……」

セバスチャン・ブルドン『燃える柴』

(エルミタージュ美術館、サンクト・ペテルブルク)

 

「主の御使い」というのは、いわゆる天使です。

炎の中に見えていたのは当初天使だったはずですが、

いつのまにか、モーセと神本人が直接話している雰囲気になっていきます。

いよいよ、モーセが特別な存在であるというのが際立ってきましたマボねえ!
ここでモーセは、神から、エジプトにいる同胞を救うよう命じられるのですが、

 

モーセは口答えばかりします

なんと!

主人公なのに情けないマボ……。

それに、神にまで逆らうなんて、なかなかクレイジーな男マボねえ。

神は、「蛇に姿を変える杖」をモーセに渡すことで、

「これを使えば、エジプト人も、イスラエルの民の神の存在を信じるだろう」

とモーセを説得にかかるのですが、

 

「自分は口下手なので……」

と、やはりモーセは拒否し続けます。

強情マボねえ……

 

キレる神と突然のアロン

この辺で、さすがに神も怒ります

「おまえには、アロンという、雄弁な兄弟がいるだろう!

エジプト人の説得はアロンに任せなさい!」

と、モーセの兄・アロンに言及します。

はて、アロン?

そんな人、いたマボか?

いえ、ここで急に出てきます。
な、なるほど……いつも突然マボねえ……。

まあ、モーセはこうやって外堀を埋められ続けてしまった、というわけマボねえ。

こうしてモーセは、神の言葉に従い、エジプトへ戻ることになる、というわけですね。

この続きは、次回の記事で……。

 

まとめ

  • 「男児殺害命令」が出ていたので、モーセは親の手を離れる。なお、「川を流れていた」という描写は聖書本文中にはない。
  • 一瞬で成人になったモーセは、すぐさまエジプト人を殺し、エジプトを脱出
  • 燃える柴を見つけたモーセは、神との対話の中で神の命令を何度も拒むが、最後は突然言及されたアロンも頼りに、エジプトへ戻ることに

 

研究者Uさんの、「聖書」に関する専門講義の続きはこちらをチェックまぼ!

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