【世界遺産/春日大社】奈良の鹿の理由はここに!

こんにちは、はてはてマンボウです。

 

今回は、奈良へとやってきています。

 

 

 

やっぱり、奈良といえば鹿マボねえ。
この奈良の鹿は、実は春日大社にとても縁が深いって、マンボウちゃんは知ってたかな?
梓
はて、春日大社。

そもそも、春日大社のこともよくわかっていませんマボ。

いろいろ教えてくださーい。

 

春日大社の神域へ

それじゃあとりあえず、境内へ進んでみよう。
梓

 

春日大社監修(2016)

『古都・奈良の守り神を訪ねて 歩いてめぐる春日大社』 (扶桑社BOOKS) より

 

自然の中を結構歩く感じかしらねえ。

 

春日大社参道

 

モノクロ写真の参道もなかなか雰囲気あるわねえ。

 

 

灯篭が沢山立ち並ぶ自然の中の参道を歩いていくよ。
梓

 

 

今日は雨が降っているから、鹿さんたちもずぶぬれでかわいそうねえ。

 

心なしか、カメラ目線多めマボ。はて。

 

 

鹿のデザインがいろんなところに見られるわねえ。

本殿へ

 

さあ、自然道をのんびり20分ほど歩くと、本殿の入口・南門へと到着だ。

 

ちなみに、本殿の周りはこんな感じ。

梓

 

春日大社のご本殿は、神山・御蓋山の中腹に建てられています。

その敷地は、四方を回廊と築地塀(ついじべい)で囲まれています。

 

春日大社監修(2016)

『古都・奈良の守り神を訪ねて 歩いてめぐる春日大社』 (扶桑社BOOKS) より

 

回廊でぐるっと囲まれているマボねえ!

 

あ、やっぱりモノクロもいい感じマボ。
本殿は「中門(ちゅうもん)」と「御廊(おろう)」の向こう側にあるから、こっちから見ることはできないんだ。
梓

春日造

本殿には、春日大社の四柱の神が祀られているよ。
梓

 

第一殿…武甕槌命(たけみかづちのみこと)

第二殿…経津主命(ふつぬしのみこと)

第三殿…天児屋根命(あめのこやねのみこと)

第四殿…比売神(ひめがみ)

 

国宝に指定されているご本殿。

その建築形式は「春日造」です。

深い赤色の塗料は貴重な本朱(水銀に由来する化合物)100%で、神社の社殿では類例のないもの。

 

春日大社監修(2016)

『古都・奈良の守り神を訪ねて 歩いてめぐる春日大社』 (扶桑社BOOKS) より

 

春日造って何マボか。
神社にはいろんな建築様式があるんだ。

春日造は、その一つ。屋根の三角の部分を正面にする「妻入」と呼ばれる形になっている。

 

また、「屋根が反りかえている」「正面に庇がついて屋根と一体化している」といった特徴もあるね。

梓

 


 

【神社/寺/違い】② 「神社とは」を簡単に(2)╿鳥居/なぜ朱色 ?╿2つの建築様式

神社の建築様式をもっと知りたい人はこちらをチェックしてくれ~

 


 

春日大社のなりたち

タケミカヅチと「神鹿」

春日大社といえば全国に3000以上あると言われている「春日神社」の総本社。
「古都奈良の文化財」として1998年に世界遺産へ登録されているんだ。

 

さて、その春日大社ができたのはいまからちょうど1300年ほど前のこと。ちょうど平城京ができ、奈良の地が都となったタイミングだった。

梓
「なんと」見事な平城京で、710年マボねえ。
それぐらいはマンボウちゃんもわかるマボよお!
このとき、いまの茨城県にある「鹿島」から、タケミカヅチを勧請してできたのが、春日大社なんだ。
梓

鹿島神宮

 

さて、そのタケミカヅチの神の使いが、実は鹿なんだ。

 

特に、鹿島の地から春日大社へ招かれたときには、鹿の背に乗って奈良の御蓋山(みかさやま)に降臨したと言われている。

梓

鹿島立神影図(かしまだちしんえいず)、春日大社

 

そういうわけで、春日大社一帯の野生の鹿は「神鹿(しんろく)」として大切に保護され、いまにいたる、というわけなんだ。
梓

春日大社の境内は、神山・御蓋山とその裾野に広がっています。

 

ご本殿は、御蓋山の尾根線上に、できるだけ山の形を崩さずに建てられています。

 

狩猟や伐採が禁じられてきた御蓋山には、今も原生林が保たれています。
自然の恵みを受け、野生の鹿が神鹿として人間と共生しています。

 

ここには、尊い神様の地としてすべてが守られてきた”強い場所の力”が満ちています。

 

春日大社監修(2016)

『古都・奈良の守り神を訪ねて 歩いてめぐる春日大社』 (扶桑社BOOKS) より

 

 

藤原氏・興福寺とのつながり

春日大社には四柱の神さまたちが祀られているんだけど、そのうちの「タケミカヅチ」「アメノコヤネ」は藤原氏と縁の深い神さまだった。

なので、藤原氏の隆盛とともに、春日大社もまたより手厚く保護されるようになっていったんだ

梓
そして、春日大社が保護されるようになると、春日大社と縁の深いシカたちも大切にされるようになったマボね!
また、春日大社の近くにある興福寺は藤原氏ゆかりの氏寺(うじでら)として同様に保護されたことから、春日大社と興福寺も縁深い関係となっていった。
梓

興福寺

 

やがて「神仏習合」といって、神社の神さまとお寺の仏さまを一体と見なす考えが日本中に浸透していったとき、春日大社と興福寺は一体のものとなっていったんだ

興福寺の本尊の不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)は、タケミカヅチと同一視されるようになったんだよ。

梓

 


 

神社とお寺の違い⑤神と仏と神仏習合

神仏習合の記事を見たい人はこちらをチェックしてくれ~

 


 

奈良公園にどうしてこんなに鹿がたくさんいるのか、よくわかる記事だったマボねえ、はってはて♪

まとめ

  • 奈良公園近くの自然の中の参道を抜けた先が本殿。建築様式は「春日造」。
  • 春日大社は鹿島神宮からタケミカヅチを勧請してできた神社。
  • 奈良公園に多くの野生の鹿がいるのは、タケミカヅチの使いである鹿が大切にされてきたから!

 

参考資料

  • 春日大社監修(2016)『古都・奈良の守り神を訪ねて 歩いてめぐる春日大社』 (扶桑社BOOKS) より

 

みんなでシェアしてくれ~はってはて~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です