今回は東北新幹線で、岩手県へとやってきました。
まるでつけ鼻ねえ。
E5系のロング・ノーズは新幹線の証。
空気抵抗を無くすために、この長い鼻がついている。
さて、列車の話は少なめにしておいて今日は平泉へ行こう。
目次
平泉へのアクセスは?
在来線で東北本線に乗り換える。
平泉は、独特の看板。
極楽だから世界遺産に? 中尊寺って、どんなところ?
奥州藤原氏の拠点
金色堂
が有名ですよねえ。
大分の富貴寺とあわせて、
三大阿弥陀堂と呼ばれているね。
奥州藤原氏
って聞いたことあるかな。
『前九年の役』
『後三年の役』
と呼ばれる、
有力豪族同士の内乱が続いていたんだけど、
そんななかで頭角を現したのが奥州藤原氏。
藤原道長
とかと親戚なんですか?
清衡・基衡・秀衡の三代、
後三年の役が終わった1087年から1189年までのおよそ100年、
奥州藤原氏の拠点となった平泉は栄華を極める。
「この世の極楽」としての平泉
この世の極楽
とも呼ばれるほどになる。
マンボウ、ごくらく、好き。
- 平泉には、仏教の中でも、特に浄土思想の考え方に基づいて造られた多様な寺院・庭園が、一群として良く残っています。
- 寺院や庭園は、この世に理想世界を創り出そうとしたもので、海外からの影響を受けつつ日本で独自の発展を遂げたものです。
- 平泉の理想世界の表現は、他に例の無いものとされています。
極楽の終わり
12世紀終わりと聞いて、マンボウちゃんはぴんとくるかな?
源義経をかくまった奥州藤原氏は、源頼朝に滅ぼされる。
奥州藤原氏三大のミイラが、阿弥陀堂には安置されているんだ。
栄華を極めた三代が、黄金の阿弥陀堂のなかにいまも眠っている。
広々とした境内をのんびり巡ると
広大な敷地から奥へ奥へ
本堂から能楽堂へ
中尊寺は天台宗で、
天台宗の総本山である比叡山延暦寺から『不滅の法灯』を分灯されている。
おくの細道
松尾芭蕉の像
が見えてくる。
東北と北陸を旅したときにつくられた紀行文だからね。
あれ、そういえば。
ここまで、中尊寺の広い境内をご紹介していただきましたけど、
肝心の金色堂は。
中を見てみると……
……内外に金箔の押された「皆金色」と称される金色堂の内陣部分は、
はるか南洋の海からシルクロードを渡ってもたらされた夜光貝を用いた螺鈿細工、
そして象牙や宝石によって飾られています。
須弥檀の中心の阿弥陀如来は
両脇に観音勢至菩薩、
六体の地蔵菩薩、
持国天、
増長天
を従えておられ、他に例のない仏像構成となっております。
……仏教美術の円熟期とも称される平安時代末期、
東北地方の二度にわたる大きな戦いで家族をなくし、
後にその東北地方を治めた清衡公が、
戦いで亡くなってしまった全ての人々、
そして故なくして死んでしまったすべての生き物の御魂を極楽浄土に導き、
この地方に平和をもたらすべく建立した中尊寺の堂塔が古の栄華を今に伝えます。
まとめ
- この世に安らかな極楽浄土を用意しようとした精神性が評価され、平泉は世界遺産に
- 奥州藤原氏の御霊が中尊寺の金色堂に眠っている
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関連記事②:三大阿弥陀堂
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「中尊寺金色堂」
「富貴寺大堂」
について書いた記事はこちらマボよ~
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