【世界遺産/東照宮】②「眠り猫」と霊獣たち

こんにちは、はてはてマンボウです。

 

今回は日光の東照宮の続きです。

 


 

 

【世界遺産】400年の歴史が刻まれた建築美╿日光の東照宮①

前の記事をチェックしたい人は、こちらを見てくれ~

 


 

さて、今回は

 

東照宮のさまざまな霊獣たち

 

を見ていこう。

梓

 

獅子、狛犬、仁王像

さて、ここまでに通り過ぎた装飾物の数々を振り返ってみよう。
梓

 

 

 

仁王門は、仁王像と狛犬が一緒にいるよくばりセットねえ。
いいところに目をつけたね、マンボウちゃん。
梓
まぼ。なんだかわからないけど、褒められました。うれしい。
獅子・狛犬と仁王像はそれぞれ境内の入口を守っているんだけど、

 

獅子・狛犬は神社、

 

仁王像はお寺の入口にそれぞれいるよね。

梓
そういえば。それがどうして一緒にいるんですか?
これは神仏習合という考えだ。
梓
はて、またまた聞き覚えがあるような、無いような……。
しんぶつしゅうごう。

 

江戸時代までは、

 

神社とお寺はいまみたいに分かれてはおらず一体として考えられる

 

ことが多かった。

 

神社であるはずの東照宮の入口に五重塔があるけれど、本来はこれも仏教世界の建物だよね。

梓

 


 

 

神社とお寺の違い⑤神と仏と神仏習合

神仏習合の話は、こちらをチェックしてくれ~

 


 

唐獅子、象

 

表門をはじめとして、東照宮にはさまざまな動物が見られるのが楽しい。

 

これは唐獅子。

 

牡丹の上に乗っているね。

梓

 

 

ぱおーん。こっちはゾウさんです。

 

でも、なんか雰囲気が本物のゾウと違うような。

江戸時代初期の人間は、本物のゾウを見たことがなかったからね。

 

東照宮のゾウはどれも空想のゾウだ。

梓

 

 

 

たしかに、三神庫のゾウも、ウシみたいだったりネコみたいだったりしますねえ。

 

想像上の生きもの

 

こっちは龍でしょうか。
これは、獏(ばく)。

 

こっちも霊獣だね。

梓
ああ、夢を食べる、獏ですね。
ほかにも

 

『鉄や銅を食べる』

 

とも言われている。

 

戦乱があると食べものである金属がなくなるから飢えてしまう、

 

という言い伝えから武器のない時代にしか生きられない、

 

平和の象徴でもある

梓

 

 

うわあ、龍のなりそこないみたいな珍獣が。
想像上の生きものの見本市だから、細部の彫像を1つひとつ注意して見るのも楽しいね。
梓

 

 

唐門の白い柱には龍が彫り込んである。
梓
派手な装飾のなかに、突然白い柱が出てくると、これはこれで目立ちますね。

 

眠り猫

 

あ、あれは!

 

 

眠り猫ですよ。ああ、癒されますねえ。
眠り猫の周りでは、スズメが鳴いている。

 

天敵の猫は眠りこみ、

 

スズメも安心して飛びまわれる様は平和な世を表している。

梓

 

 

あ、マンボウにぴったりの言葉が。

 

そうそう、のんびりするのが最高よねえ。

 

マンボウ、のんびり生きている限り、毎日が楽しい~。

 

まとめ

  • 仁王像と獅子・狛犬が一緒にいるのは神仏習合の名残り
  • 象がユーモラスなのは空想で彫られたから
  • 眠り猫は平和な世を表している

 

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基本情報

公式HP

〒321-1431 栃木県日光市山内2301

≫GoogleMapで開く

 

参考文献

  • 『Pen+【完全保存版】ニッポンの世界遺産。』(CCCメディアハウス)(2017-12-29)
  • 須田慎太郎(2015)『日光東照宮400年式年大祭記念 日光東照宮』(集英社インターナショナル)