今回は仏教の宗派シリーズ、第2弾。
「奈良時代の仏教」について見たい人はこちらをチェックしてくれ~
平安時代に生まれた2つの宗派
を見ていこう。
目次
平安時代に生まれた2つの宗派
奈良仏教に対抗
そうして力をつけてきたお寺が政治に口出ししてくるようになってくる。
そんな状況を一新するために、都が奈良から京都へ遷される。
平安時代の始まりだ。
京都へ行ったわけまぼね~
『最澄像』(一乗寺、兵庫県加西市)
これが、
最澄の「天台宗」と
空海の「真言宗」の2つ。
奈良の「南都六宗」に対して
「平安二宗」と呼ばれる。
山岳仏教
山の中にもお寺が立てられるようになったこと。
最澄の延暦寺は比叡山、
空海の金剛峯寺は高野山と、
それぞれ自然に分け入って建立されている。
密教
……一方の密教とは、
大日如来が秘密のものとして修行の進んだ人にだけ説いた教え
のことを指します。
一言で言えば
「教えを一般には公開しない」
というのが密教最大の特徴と思ってよいでしょう。
佐々木閑(2017)
『別冊100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した 』
(NHK出版)
もともとは「真言宗」が密教一色だったんだけど、
その影響が強くなってきて
「天台宗」も密教色が強くなっていく。
天台宗
比叡山 延暦寺
根本中堂(延暦寺、滋賀)
比叡山は京都と滋賀の境界にあってどちらの府県の麓からも行けるんだけど、
一応住所は滋賀県。
覚えているまぼよ~
「不滅の法灯(ほうとう)」
と言って、
788年に最澄がかかげた火が、
1200年間一度も消えることなく輝き続けていると伝わっている。
はて、そりゃあすごい歴史よお!
園城寺(三井寺)
園城寺(滋賀)
「天台宗 寺門派」
として新しく開いたのがこの園城寺(おんじょう じ)。
三井寺(みい でら)とも呼ばれるね。
真言宗
東寺
東寺(京都)
空海が真言密教の根本道場として建立した。
教王護国寺(きょうおう ごこくじ)
とも言われる。
金剛峯寺(こんごうぶじ)
金剛峯寺(和歌山)
金剛峯寺。
京都市内の平地にある東寺と違い、
こっちは高野山の山奥。
醍醐寺
醍醐寺(京都)
「真言宗 醍醐派」の総本山が
醍醐寺だ。
ここは平地にお寺があるんですねえ。
醍醐寺には「上醍醐」というのがあって、
山道を登った先に別のお堂がある。
聞くんじゃなかったまぼ~
たいへんだったでしょうねえ、はて。
まとめ
- 平安仏教は天台宗と真言宗の2つ
- 山岳仏教と密教に特徴あり
- 天台宗の有名な寺は延暦寺、園城寺(三井寺)など
- 真言宗の有名な寺は東寺(教王護国寺)、金剛峯寺、醍醐寺など
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参考文献
- 佐々木閑(2017)『別冊100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した 』(NHK出版)
集中講義大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した (教養・文化シリーズ 別冊NHK100分de名著) [ 佐々木閑 ] 価格:990円 |