今回は、奈良へとやってきています。
そもそも、春日大社のこともよくわかっていませんマボ。
いろいろ教えてくださーい。
目次
春日大社の神域へ
春日大社監修(2016)
『古都・奈良の守り神を訪ねて 歩いてめぐる春日大社』 (扶桑社BOOKS) より
春日大社参道
本殿へ
ちなみに、本殿の周りはこんな感じ。
春日大社のご本殿は、神山・御蓋山の中腹に建てられています。
その敷地は、四方を回廊と築地塀(ついじべい)で囲まれています。
春日大社監修(2016)
『古都・奈良の守り神を訪ねて 歩いてめぐる春日大社』 (扶桑社BOOKS) より
春日造
第一殿…武甕槌命(たけみかづちのみこと)
第二殿…経津主命(ふつぬしのみこと)
第三殿…天児屋根命(あめのこやねのみこと)
第四殿…比売神(ひめがみ)
国宝に指定されているご本殿。
その建築形式は「春日造」です。
深い赤色の塗料は貴重な本朱(水銀に由来する化合物)100%で、神社の社殿では類例のないもの。
春日大社監修(2016)
『古都・奈良の守り神を訪ねて 歩いてめぐる春日大社』 (扶桑社BOOKS) より
春日造は、その一つ。屋根の三角の部分を正面にする「妻入」と呼ばれる形になっている。
また、「屋根が反りかえている」「正面に庇がついて屋根と一体化している」といった特徴もあるね。
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春日大社のなりたち
タケミカヅチと「神鹿」
「古都奈良の文化財」として1998年に世界遺産へ登録されているんだ。
さて、その春日大社ができたのはいまからちょうど1300年ほど前のこと。ちょうど平城京ができ、奈良の地が都となったタイミングだった。
それぐらいはマンボウちゃんもわかるマボよお!
鹿島神宮
特に、鹿島の地から春日大社へ招かれたときには、鹿の背に乗って奈良の御蓋山(みかさやま)に降臨したと言われている。
鹿島立神影図(かしまだちしんえいず)、春日大社
春日大社の境内は、神山・御蓋山とその裾野に広がっています。
ご本殿は、御蓋山の尾根線上に、できるだけ山の形を崩さずに建てられています。
狩猟や伐採が禁じられてきた御蓋山には、今も原生林が保たれています。
自然の恵みを受け、野生の鹿が神鹿として人間と共生しています。
ここには、尊い神様の地としてすべてが守られてきた”強い場所の力”が満ちています。
春日大社監修(2016)
『古都・奈良の守り神を訪ねて 歩いてめぐる春日大社』 (扶桑社BOOKS) より
藤原氏・興福寺とのつながり
なので、藤原氏の隆盛とともに、春日大社もまたより手厚く保護されるようになっていったんだ。
興福寺
興福寺の本尊の不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)は、タケミカヅチと同一視されるようになったんだよ。
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まとめ
- 奈良公園近くの自然の中の参道を抜けた先が本殿。建築様式は「春日造」。
- 春日大社は鹿島神宮からタケミカヅチを勧請してできた神社。
- 奈良公園に多くの野生の鹿がいるのは、タケミカヅチの使いである鹿が大切にされてきたから!
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参考資料
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春日大社監修(2016)『古都・奈良の守り神を訪ねて 歩いてめぐる春日大社』 (扶桑社BOOKS) より
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