今回は京都の宇治にやってきています。
鳳凰堂で有名な世界遺産・平等院
を見ていこう。
目次
『源氏物語』最後の舞台、貴族の別荘街・宇治
奈良と京都を結ぶ交通の要所
として発展してきた。
宇治を代表する名所なんですねえ。
『源氏物語』の作者ですよね。
54帖からなる、天皇のご落胤・光源氏にまつわるサーガ。
その最終版『宇治十帖』では、
ここ宇治を舞台として、
光源氏の孫世代の逢瀬が語られる。
でも、どうして宇治が選ばれたのかしらねえ。
京都の貴族たちの別荘が営まれていたんだ。
宇治は都から少し離れた土地にある優雅な別荘街だったから、
その気風が選び取られたのかもしれないね。
世界遺産・平等院ってどんなところ？
ちょっとお休みできそうなお店もたくさん。
ちょいと、お抹茶で休憩かしらねえ。
『古都京都の文化遺産』
の１つとして世界遺産に登録されている。
鳳凰堂が建てられたのは1053年。
人ごみで見る鳳凰堂。
藤原道長と並んで藤原氏の絶頂期を築いたと言われる、
藤原頼通（ふじわらのよりみち）。
平安時代のうち、藤原氏が政治へ大きな影響力を発揮したいわゆる摂関政治の時代に建てられた。
紅葉が映えます。
10円玉の鳳凰堂……でも、鳳凰堂ってなんだ？
広がる翼、鎮座する鳳凰
どうしてあれが鳳凰堂って呼ばれているのか、
知っているかな？
どこかで大きな鳳凰でもまつっているのかと思っていましたが、はて…
横に広く伸びたあの阿弥陀堂が翼を広げた鳳凰のように見えるから、
鳳凰堂と呼ばれているんだ。
……最も大きな特徴は池の中島に建てられていることで、
あたかも極楽の宝池に浮かぶ宮殿のように、その美しい姿を水面に移しています。
鳳凰堂を正面から見た姿が、翼を広げた鳥のように見えることと、
屋根上に１対の鳳凰が据えられていることから、
江戸時代始め頃より「鳳凰堂」と呼ばれるようになりました。
鳳凰堂は東方に面して建てられ、阿字池を隔てて西方に極楽浄土があることを示しています。
「世界遺産平等院╿建築」より
阿弥陀仏のおわすところ
阿弥陀堂の別名
なんだよ。
平等院鳳凰堂は、
中尊寺金色堂、
富貴寺大堂とあわせて、
日本三大阿弥陀堂の１つだ。
この長大な阿弥陀堂や優雅な庭園とあわせて、
現代に極楽浄土を再現しようとした。
まとめ
- 宇治は、京都の貴族たちの別荘地。源氏物語の舞台にも選ばれた。
- お堂の上の鳳凰、横に広く伸びた阿弥陀堂の姿などが鳳凰堂の由来とも。
- 鳳凰堂は阿弥陀堂。平等院は極楽浄土をこの世に再現しようとした。
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基本情報
☆平等院 ≫公式HP
〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華１１６
