前回の記事では、どうやって美術鑑賞の知識を身につけていけばいいのかを、1つの経験をもとにご紹介しました。
前回までの記事は、こちらをチェックしてくれ~。
日本史
実は同時に日本史も専攻していた。
これはやはりとても役に立ったね。
二次試験で世界史が、
それぞれ必要だったからね。
さて、日本史が美術鑑賞にどう役立つかというと、作品を見るときに次のことがわかる。
- その時代の背景は何か(「メインプレイヤーは皇族なのか、貴族なのか、武士なのか」など)
- その時代の美術の動きと日本の歴史はどう結びついているのか
たとえば、平等院。
平等院 鳳凰堂(京都市)
そこで西方極楽浄土へ思いをいたすために、
その世界観を現世に再現しようとあのような絢爛豪華な寺ができた、というわけだ。
しかし、例によってマンボウちゃん、日本史は詳しくないマボ。
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仏教:仏像の種類と仏教の流れ
仏像の種類
神社仏閣を参拝するサークルに所属していたから、
週末には京都を中心としたいろんな神社仏閣を参拝した。
お寺や博物館で展示されている仏像それぞれがいったいどんな役割を持っていて、
当時の人がどういう風にして仏像に手を合わせていたのかはわからないままだった。
明王像のすべて 日本一わかりやすい仏像の基本 (エイムック) 価格:1,430円 |
仏像の見分け方の記事は、こちらをチェックしてくれ~。
仏教の流れ
仏教が誕生し日本でどんな変遷を辿ってきたのかの歴史を追うのも重要だ。
まずは、「そもそもブッダは当初、どんなことを言っていたんだろう」というのを気軽に学べるのがこちら。
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集中講義大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した (教養・文化シリーズ 別冊NHK100分de名著) [ 佐々木閑 ] 価格:990円 |
仏教を信じれば、心配しなくてだいじょうぶっきょう、ということマボか。
お釈迦さまも、おじさんマボねえ。
そんな仏教が「大衆を救うにはどうするか」という大きな器、すなわち大乗仏教へと変遷していく様子がわかる本だ。
この本にはけっこう専門的な内容も多い、ということにも言及しておこう。
神道:記紀に歴史を学ぶ
そして、記紀……読み方はキキまぼか?
でも、神道となんの関係が?
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ここに書いてある神々の多くが、日本の神社で祀られている、というわけなんだ。
図録
お値段以上!
そういう話でしたマボ。
自分の興味ある分野の美術の知識を深めるのにもうってつけ……それが図録。
まとめ
- 高校生向けの資料集があれば、日本史の知識で特に仏教が楽しくなる!
- 仏像の種類と仏教の内容を押さえると、仏教世界の背景への理解が深まる!
- 古事記・日本書紀で日本の神々のことがわかる!
参考資料
- 『明王像のすべて』 (2014,エイ出版社)
- 佐々木閑(2017)『別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した』(NHK出版)
- 詳説日本史図録編集委員会編集(2020)『山川 詳説日本史図録 第8版: 日B309準拠』(山川出版社)
- 田上太秀監修(2010)『図解 ブッダの教え (歴史がおもしろいシリーズ!) 』(西東者)
- 多田元監修(2009)『図解古事記・日本書紀 (歴史がおもしろいシリーズ!) 』(西東社)