今回は、
「ヨーロッパの素敵な大聖堂」
を紹介してもらえるそうですよ。
詳しいことはわからないまぼねえ。
目次
「大聖堂」の由来
ノートルダム大聖堂
(パリ、フランス)※2014年当時
「大きな教会」
のことじゃないんですか、はて。
「司教座のある聖堂」
という意味だ。
そして、「司教座」とは、「司教が執務するための座席」のこと。
この「司教座」を「カテドラ」と呼ぶんだ。
だから、大雑把に言うと、
「大聖堂=偉い聖職者のいる聖堂」
ぐらいの意味だと思えばいいね。
ちなみに、大聖堂のことは英語で「カテドラル」という。
- 「カテドラル」は、ラテン語のカテドラに由来
- 「カテドラ」とは、司教の座る椅子の意味
- ラテン語のドムス(domus)に由来し、
大聖堂のことをドイツではドーム(Dom)、
イタリアではドゥオモ(duomo)と呼ぶ
- ドムスとは「家」のこと、特に中世では「神の家」を指した
佐藤達生、木俣元一(2000)
『図説╿大聖堂物語 ゴシックの建築と美術』
(河出書房)
を参照
図説大聖堂物語新装版 ゴシックの建築と美術 (ふくろうの本) [ 佐藤達生 ] 価格:1,980円 |
ただの教会ではない、
えらーい人がいる教会、
ということがわかったマボよ。
野蛮人の建物!?
聖バルボラ大聖堂
(クトナー・ホラ、チェコ)
この時代に作られた大聖堂の多くは、
「ゴシック様式」
と呼ばれる作りだ。
ところで、マンボウちゃんは中世がいつからいつまでかはわかるかな。
最近じゃないってことはわかりますが。
東ローマ帝国が滅亡した1453年までの
ざっと1000年間が中世の目安だ。
中世が終わると、絵画芸術が隆盛するルネサンスの幕開け。
長いわねえ。
中世のことをもっと知りたい人はこちらをチェックしてくれ~
これは「ゴート族の様式」という意味。
ちなみに、ルネサンスの人たちは「ゴート族」を野蛮人と思っていたから、
軽蔑の意味で呼んでいたんだよ。
ゴシックってそんな意味だったんですか、はてはて。
蛮族の代名詞になったのかもしれないね。
建物の特徴は?
無機物なのにどこか柔らかく……石造りの丸い柱
聖バルボラ大聖堂
(クトナー・ホラ、チェコ)
荘厳ながらもどこか包み込むような丸みのある作りが並んでいるのに気づくはずだ。
ゴシックの壁面のあらゆる部分は、
丸くて細長い棒状の要素によって縁取られ、分割され、強調されているといってもよい。
佐藤達生、木俣元一(2000)
『図説╿大聖堂物語 ゴシックの建築と美術』
(河出書房)
天井を見上げた先の「ヴォールト」
バルセロナ大聖堂
(バルセロナ、スペイン)
幾何学模様が特徴的だね。
冷たい石の先に待つステンドグラスの輝き
カンタベリー大聖堂
(カンタベリー、イギリス)
聖書の象徴的なシーンを取りだしていたり、
一連の物語を表していたり、
というような描かれ方をしている。
中世世界の美術が、
「読み書きのできない人のための聖書」
と呼ばれるゆえんだね。
ノートルダム大聖堂
(パリ、フランス)※2014年当時
これは「バラ窓」と呼ばれ、内側にはステンドグラスがはめこまれているんだ。
各国の大聖堂
南欧
ミラノのドゥオモ
(ミラノ、イタリア)
バルセロナ大聖堂
(バルセロナ、スペイン)
「聖アンデレについて詳しく知りたい!」という人は、こっちの記事もチェックしてくれ~はて~
西欧
ソールズベリー大聖堂
(ロンドン、イギリス)
カンタベリー大聖堂
(ロンドン、イギリス)
聖地巡礼の地として信仰を集めた。
『カンタベリー物語』でも知られているね。
東欧
シュテファン大聖堂
(ウィーン、オーストリア)
聖ヴィート大聖堂
(チェコ、プラハ)
想像するだけでも素敵ねえ。
まとめ
- 大雑把に言うと、「大聖堂=偉い聖職者のいる聖堂」
- 大聖堂の多くは中世に作られた「ゴシック様式」
- 内装の特徴は、石造りの丸い柱や「ヴォールト」と呼ばれる天井様式
- ステンドグラスは「読み書きのできない人のための聖書」の役割も果たす
参考文献
- 佐藤達生、木俣元一(2000)『図説╿大聖堂物語 ゴシックの建築と美術』(河出書房)
図説大聖堂物語新装版 ゴシックの建築と美術 (ふくろうの本) [ 佐藤達生 ] 価格:1,980円 |