【イギリスの城に隠された秘密/イギリス/歴史】③ ヨーク家/ランカスター家 ばら戦争の行く末は

こんにちは、はてはてマンボウです。

 

今回は、ネットフリックスの『イギリスの城の歴史』に出てきたお城のあった地域の歴史を見ています。

 

 

 

イギリスの城に隠された秘密 | Netflix

 

 


 

 

 


 

今回の記事では、ヨーク城とランカスター城の回にちなみ、ヨーク家とランカスター家が王位を争った「ばら戦争」について見ていくよ。
梓

 

英仏百年戦争

ウェールズの長弓(ロングボウ)

はて、百年戦争

 

有名だけど、わかっているようなよくわかっていないような。

 

というか、この記事では、ばら戦争を見ていくんじゃなかったマボか。

実は、百年戦争には、これまで見ていた記事に関する内容や、これから見ていくばら戦争に関係する重要な要素が含まれているんだ。

 

たとえば、イングランドの長弓部隊

梓

 

『クレシーの戦い』

(フランス国立図書館、パリ)

 

長弓部隊は元々、前の記事でも見てきたウェールズに存在した部隊だった

 

イングランドはウェールズ征服の際に手こずらせられたこの装備を、対フランス戦で採用したんだ。

梓

 

ランカスター王朝の成立

百年戦争のさなか、イングランド国内では、

「ワット・タイラーの乱」

と呼ばれる農民の大反乱が発生し、

なんと当時の王家であるプランタジネット家の国王・リチャード2世が王位を追われる

 

このとき替わって王位を継承したのが、ランカスター家のヘンリー4世だった。

 

ここから、ランカスター朝が始まる。

梓

 

 

 

Lancaster Castle “History”より

 

 

ランカスター朝のヘンリー6世の代には英仏百年戦争を優位に進め、フランスの領土の大半を奪ってしまうほどの勢いがあった。

 

しかし、そこに突如あらわれたジャンヌ・ダルクにより状況は一変し、

フランス国内のほとんどからイングランドは追い出されることとなった。

梓

 

ばら戦争

こうして対外戦争が長期化するにつれ国内にも同様が走り、王朝が入れ替わっていくことになった。

 

まず、イングランド国王・リチャード2世が追放されランカスター朝が始まったのは既述したとおり。そして……

梓

 

くわえて、(ランカスター朝の)ヘンリ6世は百年戦争終結から1か月もたたないころから、

精神に異常をきたしてしまう。

 

そこで台頭したのが、ヨーク公リチャードである

 

ヨーク家は(プランタジネット朝の)エドワード3世の5男エドマンドを祖とし、

リチャードはヨーク家の3代目だった。

 

その血筋から考えれば、ヘンリ6世の後継者になる資格は十分だった。

 

だが、ヘンリ6世の王妃マーガレットはランカスター朝の存続を望み、ヨーク家と対立する。

 

百年戦争の終結からわずか2年、1455年から両家が激突する内乱がはじまった。

 

30年におよんだ一連の内乱は、ばら戦争と呼ばれる

 

 

歴史の謎を探る会(2012)

『イギリスの歴史が2時間でわかる本』

(KAWADE夢文庫)

 

 

English Heritage “Clifford Tower(York)”より

 

 

ヨーク家のリチャードは戦死するんだけど、その子・エドワードが王位を奪い、ヨーク朝を開く。

 

しかし、王位を奪還しようとするランカスター家との戦いはその後も続いていくんだ。

梓

 

内乱で疲弊する貴族と強化される王権

その後の戦争で、ランカスター派が勝利すると、幽閉されていたヘンリ6世が復位する。

 

ヨーク家のエドワード4世はフランスのブルゴーニュ公国へ亡命した。

梓
おお、前の王様が復活するマボね。
だけど、その後、ブルゴーニュ公国の支援を受けたエドワード4世はヘンリ6世に再挑戦し、ランカスター派を壊滅させ、ヘンリ6世を殺害。

 

今度はエドワード4世が復位した。

梓
今度はヨーク朝のエドワード4世が復活……今度こそ内乱はそろそろ終わるマボか?
ところが、今度はヨーク家内での内紛がひどくなっていき、ヨーク朝のリチャード3世は近親者を次々と殺したり幽閉したりする。

 

そこで担ぎ出されたのがかつてのライバル、ランカスター家

梓
また、ランカスター家が復活するマボか!
このとき反・ヨーク派を糾合したのが、ランカスター家の傍系でありウェールズ出身のヘンリー・テューダーだった。

 

ヘンリー7世として即位した彼はテューダー朝を開く

梓
前回の記事に出てきた人マボね。

 

『ヘンリー7世』

(ナショナル・ポートレート・ギャラリー、ロンドン)

 

ヘンリ―はランカスター家の傍系の出身だったから、自身の権威付けに気を遣った。
梓

 

彼が選んだのは、ヨーク家の権威を借りることだった。

 

ヨーク朝の祖・エドワード4世の娘エリザベスを王妃として、

テューダー家の紋章をヨーク家とランカスター家の紋章を合体させたものにした。

 

それは文字通り、抗争をつづけてきたヨーク家とランカスター家の融和のシンボルだった。

 

ランカスター家の赤ばらは、それに利用するためにヘンリ7世が創作したともいわれる。

 

歴史の謎を探る会(2012)

『イギリスの歴史が2時間でわかる本』

(KAWADE夢文庫)

 

テューダー・ローズ

 

この長い内乱のうちに貴族が疲弊し力を失ったため、

断絶した貴族の所領を没収して王朝の力を強めたテューダー朝は、

絶対王政への道を歩むことができたんだ。

梓

 

ヨーク公と新しいヨーク

はて、新しいヨーク、何マボか、これは。
ニューヨーク、と聞いたらわかるかな。
梓
はて!
その名のとおり、ニューヨークはヨークに由来する。

 

では、このヨークは何かというと、「ヨーク公」の称号からとったんだ。

梓
はて、ヨーク公
プリンス・オブ・ウェールズが皇太子なら、ヨーク公(デューク・オブ・ヨーク)は2番目の男子

 

ヨーク朝を興したエドワード4世以来の伝統だった。

 

ニューヨークは、当時のイングランド国王でありヨーク公だったジェームズ2世にちなんでつけられた、というわけだ。

梓

 

ゴドフリー・クネラー『キング・ジェームズ2世』

(ナショナル・ポートレート・ギャラリー、ロンドン)

 

ジェームズ2世は、兄・チャールズ2世の後にイングランド王位を継承した。

 

この称号は現在も続いていて、

プリンス・オブ・ウェールズであるチャールズ皇太子の弟であり、

エリザベス女王の2人目の息子であるアンドルーはヨーク公なんだ。

梓
ヨークの名前は現在にも大きな影響を与えているのねえ。

 

まとめ

  • 英仏百年戦争の対外戦争を経て、ヨーク家とランカスター家の両家が争ったのがばら戦争
  • ばら戦争を終結させたヘンリー・テューダーが、テューダー朝を開く
  • ヨーク公の名はニューヨークの地名や、現在のイギリス王室における称号の1つとして現在にも影響を与えている

 


 

「英国の城と歴史」シリーズをまとめてます。みんな、チェックしてくれ~。

 

 


 

参考資料

  • 歴史の謎を探る会(2012)『イギリスの歴史が2時間でわかる本 長大な歴史と重厚な文化を持つ英国がたどってきた道のりとは』(KAWADE夢文庫)

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