
今回は、ネットフリックスの『イギリスの城の歴史』に出てきたお城のあった地域の歴史を見ています。


前回までの記事は、こちらをチェックしてくれ~。
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英仏百年戦争
ウェールズの長弓(ロングボウ)

たとえば、イングランドの長弓部隊。
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『クレシーの戦い』(フランス国立図書館、パリ)
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ランカスター王朝の成立
このとき替わって王位を継承したのが、ランカスター家のヘンリー4世だった。ここから、ランカスター朝が始まる。
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しかし、そこに突如あらわれたジャンヌ・ダルクにより状況は一変し、フランス国内のほとんどからイングランドは追い出されることとなった。
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ばら戦争
まず、イングランド国王・リチャード2世が追放されランカスター朝が始まったのは既述したとおり。そして……
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くわえて、(ランカスター朝の)ヘンリ6世は百年戦争終結から1か月もたたないころから、精神に異常をきたしてしまう。そこで台頭したのが、ヨーク公リチャードである。ヨーク家は(プランタジネット朝の)エドワード3世の5男エドマンドを祖とし、リチャードはヨーク家の3代目だった。その血筋から考えれば、ヘンリ6世の後継者になる資格は十分だった。
だが、ヘンリ6世の王妃マーガレットはランカスター朝の存続を望み、ヨーク家と対立する。百年戦争の終結からわずか2年、1455年から両家が激突する内乱がはじまった。30年におよんだ一連の内乱は、ばら戦争と呼ばれる。
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歴史の謎を探る会(2012)『イギリスの歴史が2時間でわかる本 長大な歴史と重厚な文化を持つ英国がたどってきた道のりとは』(KAWADE夢文庫)
しかし、王位を奪還しようとするランカスター家との戦いはその後も続いていくんだ。
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内乱で疲弊する貴族と強化される王権
ヨーク家のエドワード4世はフランスのブルゴーニュ公国へ亡命した。
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そこで担ぎ出されたのがかつてのライバル、ランカスター家。
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『ヘンリー7世』(ナショナル・ポートレート・ギャラリー、ロンドン)
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彼が選んだのは、ヨーク家の権威を借りることだった。ヨーク朝の祖・エドワード4世の娘エリザベスを王妃として、テューダー家の紋章をヨーク家とランカスター家の紋章を合体させたものにした。
それは文字通り、抗争をつづけてきたヨーク家とランカスター家の融和のシンボルだった。ランカスター家の赤ばらは、それに利用するためにヘンリ7世が創作したともいわれる。
歴史の謎を探る会(2012)『イギリスの歴史が2時間でわかる本 長大な歴史と重厚な文化を持つ英国がたどってきた道のりとは』(KAWADE夢文庫)

テューダー・ローズ
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ヨーク公と新しいヨーク

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ニューヨークは、当時のイングランド国王でありヨーク公だったジェームズ2世にちなんでつけられた、というわけだ。
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ゴドフリー・クネラー『キング・ジェームズ2世』
(ナショナル・ポートレート・ギャラリー、ロンドン)
この称号は現在も続いていて、プリンス・オブ・ウェールズであるチャールズ皇太子の弟でありエリザベス女王の2人目の息子であるアンドルーはヨーク公なんだ。
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まとめ
- 英仏百年戦争の対外戦争を経て、ヨーク家とランカスター家の両家が争ったのがばら戦争
- ばら戦争を終結させたヘンリー・テューダーが、テューダー朝を開く
- ヨーク公の名はニューヨークの地名や、現在のイギリス王室における称号の1つとして現在にも影響を与えている

参考資料
- 歴史の謎を探る会(2012)『イギリスの歴史が2時間でわかる本 長大な歴史と重厚な文化を持つ英国がたどってきた道のりとは』(KAWADE夢文庫)
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