今回は、「横山三国志」の記事の続きです。
前回までの記事はこちらをチェックしてくれ~
目次
関羽の不覚(210年代)
話を聞かずに増長する関羽
荊州の劉備軍が蜀を落とそうとしているときのこと。
荊州を空にするわけにはいかないので、その守りには関羽を置いておくこととなった。
第34巻「落鳳坡の衝撃」
第7話「破軍星」
北には曹操軍もいるし、本体の劉備軍は蜀を攻めているんだから、こりゃあ、結構な重役マボよ。
第34巻「落鳳坡の衝撃」
第7話「破軍星」
東の孫権とは協力しておきなさい、
という非常にシンプルな方針だ。
魏は、一緒になって荊州を落とそうと呉に協力を促す。
第40巻「漢中王劉備」
第4話「漢中王」
関羽に対し、関羽の娘を孫家の嫁に迎える待遇を提案することとなった。
第40巻「漢中王劉備」
第5話「魏呉不可侵条約」
孔明の用意した方針とぴったりの展開じゃない。
「呉と和す」のに、向こうからやってきてくれんですね。
「犬の子供に、虎の娘はやれない」
とバカにして、これを追い返してしまう。
第40巻「漢中王劉備」
第5話「魏呉不可侵条約」
孔明との約束をすっかり忘れているじゃないですか、はて……。
これは嫌な予感。
関羽は義の人ではあるものの、傲岸不遜なところもあったと歴史書でも指摘されているそうだ。
他にも、蜀軍の五人の将軍である「五虎大将軍」に任じられるシーンでは……。
第40巻「漢中王劉備」
第5話「魏呉不可侵条約」
荊州陥落
魏軍が惨敗したことを受けて、曹操は都を移そうかと検討する。
第41巻「関羽の不覚」
第3話「建業評定」
関羽は魏を震え上がらせていますねえ。
呉軍の計略による部下の裏切りなどもあり、
樊城を攻めているうちに、関羽は本拠地の江陵を失うことになった。
関羽は麦城(ばくじょう)に逃げ込むことになる。
そして、これまで「返す返す」と言いながらも劉備が抱えていた荊州は、とうとう呉に奪われることになった。
第42巻「曹操の死」
第3話「関羽の最期」
蜀皇帝劉備(220年代)
蜀漢の誕生と張飛の最期
その後、魏王についた息子・曹丕は、漢の皇帝を退位させ、自ら皇帝位を継ぐことになる。
ここに、漢が滅び、帝国としての魏が誕生した。
これまで漢中王として漢の復興を目指してきた劉備だったが、漢が滅びたいま、自らが帝位に即くことした。
第43巻「蜀の明暗」
第5話「蜀皇帝」
張飛は、義兄・関羽の敵討ちを劉備に泣いて頼み込み、
劉備は呉への遠征軍を組織する。
さて、喜び勇んで兵を集めた張飛。
関羽の弔い合戦だと、白装束で敵を討つため、三日以内に白旗と白衣を集めるよう無理難題を部下に指示したところ、その部下に寝首をかかれ……。
第43巻「蜀の明暗」
第6話「張飛の最期」
張飛ほどの豪傑が、なんとあっけない最期……。
劉備自ら指揮を執る蜀軍は連戦連勝を飾るが、道中、五虎大将軍の1人・黄忠もまた、亡くなることに……。
第43巻「蜀の明暗」
第10話「三虎逝く」
蜀の国を勝ち取ったと思ったとたん、関羽・張飛・黄忠がいなくなってしまうとは……。
夷陵の戦い
呉が講和を頼んできても、劉備はこれを拒む。
第44巻「蜀呉の死闘」
第3話「霊に捧ぐ」
「なんとしても!」と頭に血が上っているときって、大抵悪い展開になりそうマボ……。
第44巻「蜀呉の死闘」
第4話「若き総司令」
第44巻「蜀呉の死闘」
第4話「若き総司令」
こういう場合はだいたいうまくいかない気が……はて。
第44巻「蜀呉の死闘」
第6話「火攻め」
第45巻「劉備の死」
第2話「玄徳没す」
しかし、蜀軍にはまだ孔明がいる。
まとめ
- 荊州を守っていた関羽は、魏軍を襲っている間に呉から本拠地を奪われ、命を落とすことに。
- 関羽の弔い合戦の準備をしていたところで、張飛は部下から寝首をかかれる。
- 呉に対し快進撃を続けていた劉備は、夷陵の戦いで陸遜に大敗。白帝城で命を落とすことに。
横山三国志の記事のリスト
- 横山三国志①│「桃園の誓い」から「虎牢関」まで
- 横山三国志②│「呂布」の最期から「関羽」の千里行まで
- 横山三国志③│孔明「三顧の礼」から、趙雲・張飛「長坂坡の戦い」まで
- 横山三国志④│「赤壁の戦い」/ げぇっ 関羽!
- 横山三国志⑤│「荊州」争奪戦/「呉」との争い
- 横山三国志⑥│「漢中王」劉備/空城の計/鶏肋、鶏肋……
- 横山三国志⑦│関羽/張飛/劉備|英雄たちの最期……
- 横山三国志⑧│南蛮討伐/第一次北伐/泣いて馬謖を斬る
- 横山三国志⑨│五丈原の戦い/孔明の最期・死後
参考資料
- 「ケトル」(2017) 第37号
- 横山光輝『三国志』(潮出版社)
- 渡邉義浩(2022)『横山光輝で読む三国志』潮出版社.
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