今回は、「横山三国志」の記事の続きです。
前回までの記事はこちらをチェックしてくれ~
ここからは、劉備の遺志である漢の復興を果たすべく紛争する孔明の物語が始まるんだ。
孔明の南蛮行(220年代)
「南蛮」は中国から見た、異民族に対する蔑称。
渡邉義浩(2022)『横山光輝で読む三国志』潮出版社.
読んでいると正直、
「ええ……まだ、南蛮勢と戦うの?」
という気分になってくる。
それだけ長いと、途中の展開もダラダラしてくるんじゃ……?
第46巻「孔明の南蛮行」
第7話「孟獲を放つ」
第47巻「濾水の戦い」
第1話「毒河」
第47巻「濾水の戦い」
第7話「音無しの構え」
第48巻「孟獲心攻戦」
第7話「木鹿王」
個人的には、南蛮行では、敵の大将・孟獲(もうかく)の奥さんである祝融(しゅくゆう)が出てくるシーンが一番好きだ。
第48巻「孟獲心攻戦」
第6話「祝融夫人」
時間をかけた甲斐あって、以後、南蛮が反乱を起こすことはなく、魏との対決に臨む準備は整った。
第一次北伐(220年代)
渡邉義浩(2022)『横山光輝で読む三国志』潮出版社.
三国志演技において、司馬懿は孔明の行軍の意図を唯一読み取る、最大の好敵手なんだ。
第52巻「街亭の戦い」
第4話「決戦前夜」
すると、街亭に入った馬謖は、山に陣を張る。
第52巻「街亭の戦い」
第5話「馬謖の誤算」
一方、馬謖が山上に陣を張ったという知らせを聞いた孔明は、その時点で既に、馬謖が敗北することを悟る。
第52巻「街亭の戦い」
第8話「空城計」
これを見て、何かあると考えた司馬懿は退くこととなった。
第52巻「街亭の戦い」
第8話「空城計」
良かった良かった。
これは今でも「泣いて馬謖を斬る」の古語となって残っている。
第53巻「陳倉の戦い」
第1話「馬謖を斬る」
自分が目をかけていた若い子を、自ら処刑するなんて……。
まとめ
- 孔明は南蛮行において、敵将・孟獲を7度捕えては7度放ち、これを倒した
- 北伐は、当初は順調に進むものの、街亭の戦いで敗戦。空城の計をもって、蜀軍は撤退する。
- 敗北の責任を明らかにするため、孔明は泣いて馬謖を斬る。
横山三国志の記事のリスト
- 横山三国志①│「桃園の誓い」から「虎牢関」まで
- 横山三国志②│「呂布」の最期から「関羽」の千里行まで
- 横山三国志③│孔明「三顧の礼」から、趙雲・張飛「長坂坡の戦い」まで
- 横山三国志④│「赤壁の戦い」/ げぇっ 関羽!
- 横山三国志⑤│「荊州」争奪戦/「呉」との争い
- 横山三国志⑥│「漢中王」劉備/空城の計/鶏肋、鶏肋……
- 横山三国志⑦│関羽/張飛/劉備|英雄たちの最期……
- 横山三国志⑧│南蛮討伐/第一次北伐/泣いて馬謖を斬る
- 横山三国志⑨│五丈原の戦い/孔明の最期・死後
参考資料
- 「ケトル」(2017) 第37号
- 横山光輝『三国志』(潮出版社)
- 渡邉義浩(2022)『横山光輝で読む三国志』潮出版社.
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