マンボウちゃんも大声を出すんだね。
目次
西洋美術史の流れ
でも、本当にいろんなワードが出てくるんですねえ。
理想の美の世界が生まれた! ギリシャ・ローマ文化の古代
『ラオコーン』
(ヴァチカン美術館、ローマ)
ギリシャ・ローマ神話の世界が、複雑な人体表現で表される、
それが古代ギリシャ・ローマ世界。
1500年後のルネサンスぐらいには理想とされる。
じゃあ、そのルネサンスまでは。
うつろな目をしたキリスト教世界……近寄りがたいロマネスク
『栄光のキリスト』
(カタルーニャ美術館、バルセロナ)
ギリシャ・ローマの世界にとって代わって、
キリスト教の世界をヘタウマ絵画で描いたのがロマネスク。
むしろ、人間らしくないほうがいい。
そういうわけで、画一的な絵で描かれた。
まあ、ギリシャ・ローマの「美」を忘れてしまったこのヘタウマに始まる時代は、ルネサンスの時代から見て
「暗黒時代」
とも呼ばれる。
あ、そういえば、古代ギリシア・ローマから、ロマネスクの時代までは、随分時間が空いてますけど。
人間らしさが垣間見える╿ルネサンスにつながる、ゴシック美術
シモーネ・マルティーニ
『受胎告知』
( ウフィツィ美術館、フィレンツェ)
※画像は大塚国際美術館の展示品
真正面を向いてシンメトリーに描かれていた人々が、
横向きで身体をひねるようになる。
この『受胎告知』を描いたのはシモーネ・マルティーニ。
まとめ
- 古代ギリシャ・ローマ時代は、複雑な人体表現の彫刻が数多く生みだされた。後のルネサンス時代に、美の模範とされる。
- ロマネスクでは、人間らしくない画一的な絵画が多い。
- ゴシックの時代になると、少しずつ絵画に動きが生まれてくる。
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参考文献
- 大塚国際美術館・NHK文化センター・有光出版株式会社(1998)『西洋絵画300選』(有光出版)
- 城一夫(2012)『常識として知っておきたい「美」の概念60』(パイ インターナショナル)
- 早坂優子(2006)『鑑賞のための西洋美術史入門』(視覚デザイン研究所)
- 早坂優子(1996)『巨匠に教わる絵画の見かた』(視覚デザイン研究所)
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