【エビ/ロブスター】エビの種類、料理、芸術での描かれ方……|『エビの歴史』『ロブスターの歴史』

こんにちは、はてはてマンボウです。

今回は……エビ、まぼか。

今回は、なんともエビづくしの回です!
梓

『エビの歴史』『ロブスターの歴史』

イヴェット・フロリオ レーン、龍和子(訳)(2020)『エビの歴史』(原書房)

 

エリザベス・タウンセンド、元村まゆ(訳)(2018)『ロブスターの歴史』(原書房)

 

はて。

こりゃ、何かのシリーズ本まぼか。

 

『食の図書館』と題した呼ばれるこの「○○の歴史」シリーズは、イギリスのReaktion Booksが刊行しているThe Edible Series。

料理とワインに関する良書を選定するアンドレ・シモン賞の特別賞を受賞している。

梓
なんのこっちゃさっぱりわからん賞ですけど、すごそうですねえ。

特別賞マボよ~、おらおら~!

今回はこの「○○の歴史」シリーズの2冊を頼りに、エビについて見ていこう、というわけだね。
梓

 

shrimp、prawn、lobster

 

あら、おいしそうなエビまぼねえ。
一口に「エビ」と言っても、英語にはいくつか種類があるんだ。
梓
種類、はて。

イセエビとか車エビとかマボか。

○海や川でおもに「泳いで」生活する小型のエビ

  • shrimp(小エビ)
  • prawn(エビ)

○海の中を「歩く」大型のタイプ

  • robster(ロブスター)

 

英国では「エビ(prawn)」という言い方が好まれ、
アメリカでは「小エビ(shrimp)」と言う人もいれば、「エビ」とは「小エビ」よりも大型でごつい姿のものだと主張する人々もいる。

それも一理あるが、しかしそれが明確なルールであって決定事項かというと、そういうわけではない。

(中略)

小エビとエビの違いという根本的な問題については、甲殻類学者でさえ、殻をもち、泳ぐ水生動物の仲間をどこで線引きするか、ああだこうだと理屈をこねている状況だ。

今のところ、国連食糧農業機構(FAO)が、食用可能な十脚目のうち遊泳類(つまりは歩くのではなく、泳ぐ)という亜目に分類する種を指すものとして、区別なく使われているというのが一般的な見方だ。

イセエビやザリガニ、ロブスターその他、明らかに見た目が異なるものでなく、一般的なタイプのエビについて話しているときは、
一方が言う「小エビ(shrimp)」が相手にとっては「エビ(prawn)」であったり、またその逆であったりする。

イヴェット・フロリオ レーン、龍和子(訳)(2020)
『エビの歴史』(原書房)

 

小さなエビは「shrimp」と「prawn」が混ざって使われて、

大きなエビは「lobster」で呼んでいる、というわけマボね。

あれ、じゃあイセエビもロブスターまぼか?

 

英語だと、イセエビも広義のロブスターだね。

『ロブスターの歴史』では、「ハサミのないロブスター」の1つとして紹介されているよ。

梓

海外のエビ料理

シュリンプカクテル

 

エビをグラスに引っ掛けてるマボね。
これはシュリンプカクテルといって、20世紀初頭に生まれた食べ方だね。

冷製ソースを入れたカクテルグラスの縁にエビをひっかけた料理だ。

梓
  • 当時はすでに「カクテル」という言葉が使われはじめてから少なくとも100年は経っており、アルコール飲料を指すものだったはずだが、「フルーツサラダ」の意味でも使われていた。
  • 多くの人々にとって、シュリンプカクテルは成功と恵まれた暮らしを象徴していた。特に、移民にとっては「アメリカの富と贅沢を表す最高の料理」だった。

イヴェット・フロリオ レーン、龍和子(訳)(2020)
『エビの歴史』(原書房)
を参照

ロブスター・ロール

Wikipedia「Lobster roll」より(2021年5月16日閲覧)

 

なんと、ロブスターを豪快に詰めてます!

贅沢マボねえ。

元々ロブスター・サラダと言って、ロブスターにトウガラシ・タマゴ・マスタード・オイル・酢などを混ぜて作ったサラダが19世紀に生まれていた。

このロブスター・サラダをホットドッグのパンに詰めたのがロブスター・ロールだね。

梓
  • 携帯に便利な人気のご馳走で、通常はロブスター・サラダをホットドッグ用のパンに詰めて作る
  • 催しや出店、クラムシャック(安価なシーフードの軽食を出す食堂)やレストランで気軽に食べられる。
  • いまでは、ホットドッグ用ロールパンなしに、ロブスター・サラダを食べるなど想像もできない

 

エリザベス・タウンセンド、元村まゆ(訳)(2018)
『ロブスターの歴史』(原書房)参照

 

イメージとしてのエビ

芸術作品のなかのエビ

『エビの歴史』では、芸術作品の中でエビが使われていることを指摘し、日本の家紋にエビが使われていることにも言及しているよ。
梓

日本には、武運を願い、エビ(日本では小エビも大型のイセエビも「エビ」と呼ぶ)をかたどった兜があった。

またエビが「家紋」に用いられていることも知られている。

布や陶器、木版などのデザインとしてもよく使われている。

19世紀には歌川広重が風景画家、版画家としての地位を確立し、またその地位を高め、その後の東西の何世代にもわたる芸術家たちに影響を与え続けた。彼が1840年代にかけて描いた花や動物、そしてもちろん小エビやイセエビの絵は、その代表的作品となっている。

 

 

家紋のいろは「【海老】海老紋一覧(えび)」より
(2021年5月16日閲覧)

歌川広重『魚づくし』「伊勢海老と芝蝦」」

 

こうやって見ると、エビを芸術作品と考えることもできるマボねえ。

考えたことなかったマボよ。

静物画とロブスター

「バロック」と呼ばれるスタイルが流行していた17世紀は、静物画が数多く描かれるようになった時代でもあり、写実的な細密描写の技術を競い合うように、多くの静物画が生まれた。

そんな静物画に、ロブスターはしばしば登場するんだ。

梓

 

ウィレム・カルフ『食卓の上の角杯とロブスター』

(ロンドン・ナショナルギャラリー、ロンドン)

ロブスターはドイツの生物がにぜいたくさの象徴として描かれている。
角杯(※)とは獣角で作った杯。
※英語でDrinking Horn

エリザベス・タウンセンド、元村まゆ(訳)(2018)
『ロブスターの歴史』(原書房)

 

ジュゼッペ・アルチンボルド『水』

(ウィーン美術史美術館、ウィーン)

ウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷ではロブスターが珍重された。

19世紀のミラノの画家ジュゼッペ・アルチンボルドは、1566年の『水』という作品にハサミのあるロブスターを描いている。

(中略)

食欲をそそるものではないが、この絵はロブスターが内陸部に住む富裕な人々に親しまれ、高く評価されていた証しと言える。

 

エリザベス・タウンセンド、元村まゆ(訳)(2018)
『ロブスターの歴史』(原書房)

ロブスターは、贅沢さのステータスの象徴だったわけマボねえ。

まとめ

  • shrimp、prawn、lobsterという英語表現について、shrimpとprawnは混在して使われている。一方、「歩く大きなエビ」はlobsterでイセエビも広義のロブスター
  • シュリンプ・カクテルやロブスター・ロールなど、さまざな調理法が!
  • エビやロブスターは芸術作品の中でも、身近な存在や贅沢の象徴などとして描かれてきた

 

参考資料

 

エビの歴史 (「食」の図書館) [ イヴェット・フロリオ・レーン ]

価格:2,420円
(2021/5/16 12:05時点)

ロブスターの歴史 (「食」の図書館) [ エリザベス・タウンセンド ]

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