こんにちは、はてはてマンボウです。
西洋美術史の流れを回遊しているところです。
今回は、解説第3弾。
今回は
ロココ、
新古典主義、
ロマン主義
について説明していくよ。
マンボウちゃん、ちゃんと話についてきているかな。
梓
な、なんとか頑張ってます、まぼまぼ~。
【ルネサンス/マニエリスム/バロック】理想の美の復興!⇒やりすぎる╿5分でわかる西洋絵画②
ルネサンス、マニエリスム、バロックの記事を簡単にまとめてます。気になる人はこちらもチェックしてくれ~
それじゃあ今回も各時代を一言でまとめていくよ。
梓
優雅で退廃的なロココ美術
フラゴナール
『ぶらんこ』
(ウォレス・コレクション、ロンドン)
いかにも、おフランス!
梓
たしかに。優雅なおフランスって感じがするザマスまぼねえ。
18世紀のロココ美術には、
明るくてかるーい感じ。
フランスの宮廷世界の雰囲気が漂う。
梓
真実はいつも古典!╿新古典主義
ダヴィッド
『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠』
(ルーヴル美術館、パリ)
古典の世界をもう一度!
梓
ロココからずいぶんと変わりましたねえ。
18世紀から19世紀初頭の新古典主義は、ロココからの反動。
明るい色彩で軽く華やかで自由奔放だったロココから、
デッサン重視でお堅い雰囲気になる。
梓
この古典っていうのは、ギリシャ・ローマのことですか。
そういうことだ。
と同時に、ギリシャ・ローマを理想としたルネサンス時代の絵画も意識されている。
ラファエロとかね。
19世紀にもなると、15世紀のルネサンスはもう古典、というわけだ。
梓
古典よりも感覚重視! ロマン主義
ドラクロワ
『民衆を導く自由の女神』
(ルーヴル美術館、パリ)
自由な主題でドラマチックに!
梓
はて、ドラマチック。
聞いたことのあるような。
人目を引くために、明暗のあるドラマチックな絵を描いた様式は……
梓
あ、バロックです。
でも、17世紀のバロック美術が人目を引きたかったのは、カトリックの信徒獲得の需要があったからだ。
19世紀のロマン主義ともなると、主題は自由になってくる。
新古典主義が古典ばかり重要視するから、多様な美が尊重された。
梓
なんだか、次の時代になると、いっつも前の時代に反動しているような。
そういうもんだよ、芸術っていうのは。
梓
まとめ
- ロココでは、宮廷世界に好まれるような優雅なタッチの絵画が見られる。
- 新古典主義は、古代ギリシャ・ローマやルネサンスを理想とした、厳かで重厚な表現。
- ロマン主義では、新古典主義への反動で、劇的な表現が好まれた。
関連記事
「そこそこわかる西洋絵画の歴史と見方」のシリーズをまとめてます。みんな、チェックしてくれ~。
参考文献
- 大塚国際美術館・NHK文化センター・有光出版株式会社(1998)『西洋絵画300選』(有光出版)
- 城一夫(2012)『常識として知っておきたい「美」の概念60』(パイ インターナショナル)
- 早坂優子(2006)『鑑賞のための西洋美術史入門』(視覚デザイン研究所)
- 早坂優子(1996)『巨匠に教わる絵画の見かた』(視覚デザイン研究所)
価格:2,090円 |
巨匠に教わる 絵画の見かた【電子書籍】[ 視覚デザイン研究所 ] 価格:1,599円 |