【恐竜図鑑】こんなに違う「昔」の恐竜│イグアノドン/ティラノサウルス

こんにちは、はてはてマンボウです。

今回は……。

恐竜なのに、「昔」と「今」。

古代の生き物の恐竜に、昔も今もないんじゃ、はて。

恐竜って、常に新説が出続けているよね。

今では、羽毛のある恐竜が当たり前に描かれていたり。

恐竜の存在が初めて知られたときは、もっと違うイメージがあったんだ。

今回は、2023年に開かれている「恐竜図鑑」展に出展されている絵画から、昔の恐竜の姿を見ていくよ。

梓

関西テレビ放送　カンテレ「【公式】特別展「恐竜図鑑ー失われた世界の創造／創造」」

（2023年4月2日確認）

上野の森美術館「恐竜図鑑」（2023年4月2日確認）

なるほど～！

それでは、「昔」の恐竜たちの姿に迫ってみましょう、はってはて！

初めて見つかった恐竜│イグアノドンは「イグアナの歯」

イグアノドンって、聞いたことがあるような。

イグアノドンは、草食恐竜の中でも最も有名な恐竜のうちの１つだと思う。

復元イメージはこんな感じ。

梓

Wikipedia「イグアノドン」（2023年4月2日確認）

平和でのほほんとして、なんだか親近感のある雰囲気ねえ。
ペットにできそうマボ。

しかし、発見された当時は、ちょっと違うイメージだった。

梓

『爬虫綱ー地球史上第二紀に生息していたディノサウリアすなわち巨大トカゲ』

ぬおおぉ！

あの愛らしい姿はどこにぃ！

これはどう見てもお肉食べている顔ですよ、はて……。

「イグアナドン」は、「イグアナの歯」という意味。
というわけで、復元図もイグアナに似ている感じがあるよね？
まあ、実際にはイグアナとは何の関係もないわけだけど……。

梓

ちなみに「ドン」というのは「歯」という意味で、ときどき恐竜の学名に出てくるよ。

梓

ギデオン・マンテル『イグアノドンの骨格図』

イグアノドンの化石を発見したギデオン・マンテルは、この恐竜が額の辺りに角を持っている生き物だと考えていた。

梓

Wikipedia「イグアノドン」（2023年4月2日確認）

しかし実際には、指の部分の尖ったスパイクに該当するんだ。

復元図を見るときは、この辺の違いにも注目してみると楽しいよ。

梓

昔はもっさりしていたんですね│メガロサウルス

メガロサウルスは、イグアノドンと同時期、恐竜の発掘が始まった初期に発見された恐竜だ。

ちなみに、復元イメージはこんな感じ。

梓

Wikipedia「メガロサウルス」（2023年4月2日確認）

なんだか、軽快な肉食恐竜って感じねえ。

でも、イグアノドンと一緒の時期に見つかった……はて、なんだか嫌な予感。

というわけで、当初の復元イメージがこちら。

梓

『爬虫綱ー地球史上第二紀に生息していたディノサウリアすなわち巨大トカゲとプテロサウリアすなわち有翼トカゲ』

も、もさっとしてます、はて……。

二足歩行じゃないし、速く走れなさそう……でも、速く走るんだったら、こっちの方が怖そう。

ちなみに、イグアノドンとコラボレーションすると……。

梓

『イグアノドンとメガロサウルス（白亜紀前期）』

二大スターが、龍虎相うつって感じでしょうか。

はて、怖いんですけど、でも現代の復元イメージを知っているだけに、なんだかコントみたいに見えるような気も……。

中に人が入っていませんか……？│ティラノサウルス

おお、いよいよ主役の登場マボね！

ティラノサウルスといえば、やっぱり、こういうイメージだと思うんだよね。

梓

ジュラシック・パークWiki「ティラノサウルス」（2023年4月2日確認）

かっちょぶーマボねえ、オラオラ～

とはいえ、昔はこういう感じ。

梓

読売新聞社(1958)『科学読売』3月号

なんでしょう、……ぺたぺたという擬音で歩いてそうなこの感じ。

中に人が入っていそうというか。

昔のティラノサウルスの特徴は、

①まっすぐ立っている

②しっぽが地面に付いている

という２点かな。

これが今では、しっぽと顔が水平に近い描かれ方をされているね。

梓

このイメージが引き継がれたのが、『ゴジラ』だ。

梓

『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(1972)

あ、まっすぐ立っているし、しっぽも地面に付いています！

これはしっくりくるイメージですねえ。

元々の復元イメージが、中の人にもぴったりだったんでしょうねえ。

『GODZILLA』(1998)

ちなみに、1998年にハリウッド版ゴジラがリメイクされているんだけど……。

梓

こっちの方が、最近のティラノサウルスの復元イメージに近いのに、「ゴジラか」と言われると、なんか違う感じがしますねえ。

映画公開も『ジュラシック・パーク』の後なのに。

一度強烈に定着したイメージを払拭するのは、なかなか難しいということだろうね。

梓

いろいろな恐竜の今と昔が見られて楽しかったです、はってはて♪

まとめ

• イグアノドンは、「イグアナの歯」を意味しており、これに基づいた復元イメージもあった。
• メガロサウルスは、二足歩行で駆け回る姿とは異なる復元イメージだった。
• ティラノサウルスは、背筋を伸ばしてしっぽを地面に付けていたイメージが当初の姿。これは「ゴジラ」シリーズにも受け継がれている。