
こんにちは、はてはてマンボウです。今回は、ロンドンのナショナル・ギャラリーを紹介してもらえるそうです。

クロード・ロラン『海港、シバの女王の船出』

ブロンズィーノ『ヴィーナスとキューピッドのアレゴリー(愛の寓意)』

ヘラルト・ファン・ホントホルスト『大祭司の前のキリスト』

優雅な絵画が並んでいるわねえ。
それでは、イギリスを代表するこの国立美術館について見ていこう。
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梓
ナショナル・ギャラリー小史
18世紀後半、ヨーロッパでは王室や貴族の美術品を国有化して一般公開する流れにあった。フィレンツェのウフィツィ美術館やパリのルーブル美術館などがそうだね。一方、イギリス王室のコレクションは王室の手にあるままだった。
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梓

あらまあ、ケチまぼねえ。英国王室はケチまぼよお。
そんなとき、芸術品を多数収集していたジョン・アンガースタインのコレクションが彼の死をきっかけに、売りに出されることになった。これを買い取ったイギリスが美術館を開いたのが、ナショナル・ギャラリーの始まりというわけだ。
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梓
……結局、1824年に2つの出来事が起こって、その奇遇が政府を動かすことになった。
1つは、ジョン・ジュリアス・アンガースタイン(1735~1823、サンクト・ペテルブルク出身の叩き上げの金融業者で慈善家・収集家)が築き上げたオールド・マスターのコレクションが売りに出されたことである。
もう1つはの出来事とは、オーストリアから思いがけず戦債の支払いがあったことだ。
中野吉郎編(2004)『ナショナル・ギャラリー・コンパニオン・ガイド』

セバスティアーノ・デル・ピオンボ『ラザロの復活』
ちなみに、イエスがその奇跡でラザロを死から蘇らせたシーンを描く『ラザロの復活』はアンガースタイン・コレクションの1つだった。これが、記念すべきナショナル・ギャラリーの受け入れ番号1番になっている。
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梓
トラファルガー広場にあるのは無料の美術館!

ナポレオン戦争でのトラファルガーの海戦を祝して名づけられたトラファルガー広場に、ナショナル・ギャラリーはある。
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梓
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ナショナルギャラリー
トラファルガー広場
ロンドン
WC2N 5DN「ナショナルギャラリー」より

ほーん、立派なところにあるまぼねえ。でも、入場料はお高いマボでしょう?
それが無料なんだ
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梓

む、無料まぼか~! イギリス、太っ腹まぼねえ。「ケチな英国王室」発言は撤回するまぼ、はてはて。
ナショナル・ギャラリーに限らず、国営の美術館や博物館はイギリスでは基本的に無料だよ。
現地に住んでたら、毎日だって通っちゃうかもね。
現地に住んでたら、毎日だって通っちゃうかもね。
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梓
ギャラリーを構成する4つのエリア
収集品が増えるにつれ増改築を繰り返して拡張してきたナショナル・ギャラリーは、いまでは主に4つのエリアで年代別に分かれている。
セインズベリー館╿1250-1500年の絵画
⇒西翼ギャラリー╿1500-1600年の絵画
⇒北翼ギャラリー╿1600-1700年の絵画
⇒東翼ギャラリー╿1700-1900年の絵画
セインズベリー館╿1250-1500年の絵画
⇒西翼ギャラリー╿1500-1600年の絵画
⇒北翼ギャラリー╿1600-1700年の絵画
⇒東翼ギャラリー╿1700-1900年の絵画
の順に回ると、古い時代から作品を追っていくことができるよ。
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梓

さて、次の記事ではナショナル・ギャラリーで展示されている作品を、時代ごとに見ていくまぼよ~おらおら~
まとめ
- イギリス王室のコレクションが王室の手にあるままだった一方、ジョン・アンガースタインのコレクションを買い取ったイギリスが美術館を開いたのが、ナショナル・ギャラリーの始まり
- ナショナル・ギャラリーをはじめ、国営の美術館や博物館はイギリスでは基本的に無料
- 「セインズベリー館」「西翼ギャラリー」「北翼ギャラリー」「東翼ギャラリー」の4つのエリアで構成されている。
参考資料
- 中野吉郎編(2004)『ナショナル・ギャラリー・コンパニオン・ガイド』