【イギリスの城に隠された秘密/イギリス/歴史】① イングランド/スコットランド

こんにちは、はてはてマンボウです

 

 

 

イギリスの城に隠された秘密 | Netflix

 

 

マンボウちゃん、最近ネットフリックスの『イギリスの城に隠された秘密』を楽しんでいます。

 

イギリス中のすてきなお城の映像が流れてきて、海外旅行に行きたくなっちゃうわねえ。

でも、番組内で出てきたイギリスの歴史の話、全然わからないんです、はて。
それじゃあ今回は、番組内で出てきた城に関連した、イギリスの各地域の歴史を見ていこう。
梓

 

「イギリス」って何ですか

 

さて、マンボウちゃん、イギリスの正式名称はわかるかな?
梓
はて、イギリスはイギリスなんじゃ
実際には「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」と言う。
梓
ひょええ、こりゃ早口言葉マボよ……。

 

 

イギリス地図(「英国政府観光庁」より)

 

 

さて、連合王国ということで、イギリスはいくつかの国から成り立っている
梓
それが、この地図に書いてあるイングランドとか、スコットランドとか、ウェールズとかのことまぼか。
そういうこと。

 

グレートブリテンとは、

「イングランド・スコットランド・ウェールズ」

で成り立つ大ブリテン島を指す。

 

一方、北アイルランドはアイルランド島の北部だ。

 

これら4つの連合王国が「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」というわけだ。

梓
「大ブリテン島」って島マボよね。

 

1つの島に3つも国があるなんて、変な感じマボ。

日本を基準にしたらそうかもね。

 

でも、ヨーロッパだって1つの大陸に数多くの国々が並んでいるよね。

 

国の並んでいるエリアが、1つの島なのか1つの大陸なのかの違いに過ぎないと思えば、理解しやすいんじゃないかな。

梓

 

エディンバラとスコットランド

イングランドとの争いの歴史

さて、ここからは実際に番組で触れられた城に関する歴史を見ていこう。

まずはエディンバラ城

梓

 

 

 

エディンバラのロイヤルマイルの上の死火山にそびえ立つエディンバラ城は、

街で最も人気のある観光名所です。

 

中世にスコットランド最高位の王室の城になり、

現在ではスコティッシュ・ロイヤル・ジュエル (戴冠用宝玉)、

運命の石、

有名な15世紀の大砲モンス・メグ、ワン・オクロック砲、

および国立スコットランド戦争博物館などがあります。

 

英国政府観光庁「エディンバラ城」より

 

 

エディンバラは、スコットランドの首都。

 

イングランドと陸続きのスコットランドは古くから、隣国からの侵略戦争にさらされてきた。

梓
スコットランドといえば、スコットランドの守護聖人の聖アンデレについても以前記事にしてましたよねえ。

 


 

 

【神話と聖書の人物】X字の十字架と聖アンデレ

聖アンデレに関する記事は、こちらをチェックしてくれ~。

 


 

スコットランドは、13世紀のイングランド王、エドワード1世の侵略にさらされ、1度は王位をイングランドに奪われる
梓

 

『エドワード1世像』

(ウェストミンスター寺院セシリア、ロンドン)

 

イングランドとスコットランドの王様が、同じ人になったってことマボねえ。
しかし、スコットランドの反乱軍が独立戦争で王位を奪還すると、スコットランド王としてロバート1世が戴冠する。

 

その後、17世紀までスコットランドは独立を維持していく。

 

スコットランドはしばしばイングランドのライバルであるフランスと同盟国となり、イングランドに対抗してきた

梓

 

同君連合へ

それがどうして、スコットランドとイングランドは1つの王国になっちゃったんですか。
それは、イングランド王家が断絶したとき、

スコットランドを支配していたステュアート朝の王・ジェームズ6世が、

イングランド王を兼任することになったからだ。

梓
ええ! イングランド王がスコットランド王位を奪ったときと、逆のことが起こったマボか!

 

ダニエル・ミジャンス『ジェームズ1世 (イングランド王)とスコットランド6世』

(ナショナル・ポートレート・ギャラリー、ロンドン

 

あれ、ジェームズ1世なのはジェームズ6世なのか、どっちマボか。
スコットランドではジェームズを名乗る6番目の王だからジェームズ6世と呼ばれるけど、

イングランドではジェームズを名乗る王様は初めてだったからイングランドだとジェームズ1世と呼ばれる、ということ。

梓
なるほどマンボウ。

 

でも、イングランドの人はスコットランドの王様に王位を取られて怒らなかったマボか。

実は、イングランドとスコットランドでは王族同士の婚姻が進んでいて、血縁関係にあったんだ。

 

そんなわけで、スコットランドのステュアート朝の元女王のメアリー・ステュアートなんかは親戚であるイングランド女王・エリザベス1世のところへ亡命する、なんて一幕もあった。

梓
親戚づきあいしていたマボかあ。
そういうわけで、そのエリザベス1世に子どもがいなかったものだから、親戚であるジェームズがイングランド王位を継いだ、というわけだ。

 

以後、イングランドとスコットランドでは王家が替わることもあるけれど、

どちらの国も同じ王様が統治する、ということになったわけだ。

梓

 

イングランドの国旗(白地に赤い十字のセント・ジョージ・クロス)と、

スコットランドの国旗(青地に白い斜め十字のセント・アンドリュー・クロス)が、

イングランドとスコットランドの同君連合時代に組み合わされて作られた

 

Wikipedia「イギリスの国旗」より

 

 

スコットランドが勝ったような、でもイングランドの方が大きな国だからそこに取り込まれたような、なんだか不思議な結末マボねえ。

 

まとめ

  • イギリスの正式名称はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国。大ブリテン島のイングランド・スコットランド・ウェールズの3つの国と、アイルランド島の北アイルランドから成り立つ。
  • 地続きの隣国であるイングランドとスコットランドは争いの歴史を繰り返してきた。
  • 一方、親族関係となった両国は、エリザベス女王の死後、スコットランド王・ジェームズ6世がイングランド王位を継承することで同君連合となった。

 

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参考資料

  • 歴史の謎を探る会(2012)『イギリスの歴史が2時間でわかる本 長大な歴史と重厚な文化を持つ英国がたどってきた道のりとは』(KAWADE夢文庫)

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