イギリス中のすてきなお城の映像が流れてきて、海外旅行に行きたくなっちゃうわねえ。
「イギリス」って何ですか
イギリス地図(「英国政府観光庁」より)
グレートブリテンとは、
「イングランド・スコットランド・ウェールズ」
で成り立つ大ブリテン島を指す。
一方、北アイルランドはアイルランド島の北部だ。
これら4つの連合王国が「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」というわけだ。
1つの島に3つも国があるなんて、変な感じマボ。
でも、ヨーロッパだって1つの大陸に数多くの国々が並んでいるよね。
国の並んでいるエリアが、1つの島なのか1つの大陸なのかの違いに過ぎないと思えば、理解しやすいんじゃないかな。
エディンバラとスコットランド
イングランドとの争いの歴史
まずはエディンバラ城。
エディンバラのロイヤルマイルの上の死火山にそびえ立つエディンバラ城は、
街で最も人気のある観光名所です。
中世にスコットランド最高位の王室の城になり、
現在ではスコティッシュ・ロイヤル・ジュエル (戴冠用宝玉)、
運命の石、
有名な15世紀の大砲モンス・メグ、ワン・オクロック砲、
および国立スコットランド戦争博物館などがあります。
イングランドと陸続きのスコットランドは古くから、隣国からの侵略戦争にさらされてきた。
聖アンデレに関する記事は、こちらをチェックしてくれ~。
『エドワード1世像』
(ウェストミンスター寺院セシリア、ロンドン)
その後、17世紀までスコットランドは独立を維持していく。
スコットランドはしばしばイングランドのライバルであるフランスと同盟国となり、イングランドに対抗してきた。
同君連合へ
スコットランドを支配していたステュアート朝の王・ジェームズ6世が、
イングランド王を兼任することになったからだ。
ダニエル・ミジャンス『ジェームズ1世 (イングランド王)とスコットランド6世』
(ナショナル・ポートレート・ギャラリー、ロンドン)
イングランドではジェームズを名乗る王様は初めてだったからイングランドだとジェームズ1世と呼ばれる、ということ。
でも、イングランドの人はスコットランドの王様に王位を取られて怒らなかったマボか。
そんなわけで、スコットランドのステュアート朝の元女王のメアリー・ステュアートなんかは親戚であるイングランド女王・エリザベス1世のところへ亡命する、なんて一幕もあった。
以後、イングランドとスコットランドでは王家が替わることもあるけれど、
どちらの国も同じ王様が統治する、ということになったわけだ。
イングランドの国旗(白地に赤い十字のセント・ジョージ・クロス)と、
スコットランドの国旗(青地に白い斜め十字のセント・アンドリュー・クロス)が、
イングランドとスコットランドの同君連合時代に組み合わされて作られた。
Wikipedia「イギリスの国旗」より
まとめ
- イギリスの正式名称はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国。大ブリテン島のイングランド・スコットランド・ウェールズの3つの国と、アイルランド島の北アイルランドから成り立つ。
- 地続きの隣国であるイングランドとスコットランドは争いの歴史を繰り返してきた。
- 一方、親族関係となった両国は、エリザベス女王の死後、スコットランド王・ジェームズ6世がイングランド王位を継承することで同君連合となった。
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参考資料
- 歴史の謎を探る会(2012)『イギリスの歴史が2時間でわかる本 長大な歴史と重厚な文化を持つ英国がたどってきた道のりとは』(KAWADE夢文庫)
イギリスの歴史が2時間でわかる本 (Kawade夢文庫) [ 歴史の謎を探る会 ] 価格:748円 |