【曼荼羅】大日如来/金剛薩埵|マンダラの中の密教の仏たち①

こんにちは、はてはてマンボウです。

 

今回は、マンダラについて見てきています。

 


 

 

【曼荼羅】密教の世界観を表す2つのマンダラ

 

前回までの記事はこちらをチェックしてくれ~

 


 

さて今回は、マンダラの中に描かれている仏たちを詳しく見ていくよ。
梓

 

大日如来

運慶、『大日如来像』

(円成寺、奈良)

 

大日如来が密教では「宇宙そのもの」だという話は前回の記事にも書いたね。
梓
僕の考えた最強の仏さまという話でした。

王者の風格マボ。

王者の風格はそのとおりで、

如来は基本的に「出家した釈迦の姿」をモデルにしているから質素な服装なんだけど、

大日如来だけは豪華な服装を身にまとっている。

梓

 

『大日如来坐像』(根津美術館、東京)

 

たしかにマンボウ!

ゴージャスな雰囲気マボねえ。

ちなみに、大日如来は『華厳経』という経典に出てくる毘盧遮那仏と同一視される。

奈良の大仏も毘盧遮那仏だね。だけど、こっちは質素な格好をしている。

梓

 

たしかに、大きいだけでキラキラ感はゼロまぼ。

 

さて、密教には「あらゆる仏は大日如来に由来する」という発想があるので、ここから出てくる仏たちもしばしば、「大日如来が変化した姿」と紹介されることが多い

インド神話でも、「これはシヴァ神が変化した姿で……」というように、偉い神さまが別の姿かたちで現れることが多いけど、

 

密教もこの考え方を取り込んだ、またはこの考え方に対抗している節があるよね。

梓

 

金剛界五仏/五智如来

東寺「立体曼荼羅」より(2021年5月24日閲覧)

 

金剛界曼荼羅の中心に現れる5つの如来が金剛界五仏。
別名、五智如来だ。これは前回の記事でも書いたね。

大日如来を中心に、東西南北それぞれに如来が配置している。

今回は、この東西南北の仏を具体的に見ていこう。

梓

阿閦(あしゅく)如来

『諸尊図像鈔』「阿閦如来」(国立国会図書館)
はて、難しい漢字マボねえ。

 

サンスクリット語の「動じないもの」を意味する「アクショービヤ」の音写だから、漢字には特に意味はないんだ

 

瞑想の末にあらゆる煩悩を克服して悟りに達した「不動」の境地に由来すると言われている。

 

なので、修行中に悪魔の誘惑を退けた伝説に由来するポーズの「退魔印」という印を結んでいるんだ。この印は、右手の指先で地に触れることから「触地印」(そくちいん)とも呼ばれる。

梓
密教独特の如来も、お釈迦さまに由来するところがあるというわけマボね!

宝生(ほうしょう)如来

『諸尊図像鈔』「宝生如来」(国立国会図書館)

 

宝生如来は、「宝より生じたもの」を意味する「ラトナサンバヴァ」に由来する如来だ。
梓
あ、今度はちゃんと漢字に意味があったマボ。
財宝を生み出してくれる如来で、現世での願望を叶えてくれるらしい。
梓
けっこう現金な仏さまマボねえ。

 

阿弥陀如来

 

阿弥陀如来像(高徳院)

 

阿弥陀如来って、あのナンマイダ~の阿弥陀さまマボか。
そう、極楽浄土に連れていってくれる、あの阿弥陀如来。

いくら大日如来が宇宙の中心といっても、大衆に抜群の人気を誇る阿弥陀如来だから、五仏にも採用されたというわけだね。

 

だけど、密教では脇役の仏の1つだから、存在感は少し落ちるね。

梓

不空成就(ふくうじょじゅ)如来

『諸尊図像鈔』「不空成就如来」(国立国会図書館)

 

不空成就如来の名前は、「なんでも成し遂げる」ぐらいの意味を持つ。

釈迦如来と同一視されることも多い。

梓
お釈迦さまマボかあ。

でも、阿弥陀如来と一緒で、大日如来が中心だからこの如来も脇役かしらねえ。

悲しいけど、そのとおり。

金剛界五仏の中でも不空成就如来は一番格下なんだ……。

梓
はて~。お釈迦さまと一緒なのに~。

 

胎蔵五仏

胎蔵曼荼羅中台八葉院

wikipedia「胎蔵界五仏」より 2021年5月24日閲覧)

 

胎蔵五仏の話は、これも前回の記事で言及したね。

ただ、金剛界五仏が密教の中心的な仏であるのに対し、胎蔵五仏はそれほど目立たない。

梓
なんだか、格下とか、目立たないとか、そんなのが続きますねえ。

マンダラにキャラが多すぎた弊害マボよ、はて……

ちなみに、金剛界五仏と胎蔵五仏を比較すると、次のような図になる。
梓

 

 

金剛薩埵(こんごうさった)

『諸尊図像鈔』「金剛薩埵」(国立国会図書館)

 

密教の如来の代表が「大日如来」なら、菩薩の代表は「金剛薩埵」

 

ところでマンボウちゃんは如来と菩薩の違いは覚えているかな。

梓
ええと、どこかの記事で書いていたような……、あ、これこれ。なになに……
要するに、「覚りの境地に達している」のが如来で、

「覚りが約束されているんだけど、現世に留まって人々を救おうとしている」のが菩薩。

金剛薩埵は、大日如来の後継者でありながら現実世界に留まっている菩薩、といったところかな。

 

さて、ここまでは大日如来と金剛薩埵を中心に見てきたね。次回は、「明王」について見ていこう。

梓

まとめ

  • 大日如来は密教における仏の中の仏
  • 金剛界五仏と胎蔵五仏それぞれが、大日如来を中心の如来たちで構成される
  • 金剛薩埵は、大日如来の後継者でありながら現実世界に留まっている菩薩

 

参考資料

  • 小峰彌彦 (2016)『図解 曼荼羅入門』(角川ソフィア文庫)
  • 知的発見!探検隊(2013)『あらすじとイラストでわかる密教』(文庫ぎんが堂)
  • 正木晃 (2012)『空海と密教美術』(角川選書)
  • 頼富本宏 (2011)『すぐわかる マンダラの仏たち』(東京美術)
  • 頼富本宏 (2014)『密教とマンダラ』(講談社学術文庫)

 

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