今回は
キリスト教の有名な聖人
について、教えてもらえるんだとか。
竜退治の騎士聖人、
聖ゲオルギウスだ。
なんだか勇ましい人ねえ。
さっそく教えてください、はってはて♪
目次
竜退治の伝説を持つ、イングランドの守護聖人!
モロー
『聖ゲオルギウスと竜』
(ナショナル・ギャラリー、ロンドン)
4世紀のキリスト教の戦士
として知られている。
キリスト教徒を迫害したローマ皇帝・ディオクレティアヌスの時代に殉教した。
そんな彼を最も有名にしたのは、
ある竜退治の伝説
なんだ。
1匹の龍があちこち徘徊しては毒気を吹きかけて人々を脅していた。
彼らは1日に2頭の羊を供することで龍をなだめていたが、
恐怖がつのると代わって人身御供を出すようになった。
くじが王の娘に当たったとき、姫は気高く運命を受け入れ、花嫁の装いをして龍のところにおもむいた。
そこへゲオルギウスが割って入り、槍で龍をつき刺した。
……ゲオルギウスは、もし町の人々がキリストに仕えるなら今後は安全だと保証した。
彼らはそれに同意して洗礼を受け、ゲオルギウスは龍を殺した。
マルコム・デイ、神保のぞみ訳(2006)
『図説 キリスト教聖人文化事典』
(原書房)
価格:2,530円 |
イングランドの守護聖人
でもある。
はて、何か聖ゲオルギウスを思い起こすようなことはあったかしらねえ、はて……
代表的な絵画
ウッチェロ
『聖ゲオルギウスと竜』
(ナショナル・ギャラリー、ロンドン)
ラファエロ
『竜を仕留める聖ゲオルギウス』
(ルーブル美術館、パリ)
ティントレット
『聖ゲオルギウス』
(ナショナル・ギャラリー、ロンドン)
イングランドの守護聖人の面目躍如だ。
「ジョージ」に「ジョルジュ」それから「イジ―」?……いろんな国の「ゲオルギウス」
彼へ捧げられた教会もたくさんある。
たとえば、
チェコの首都プラハの聖イジー教会。
しかし、どうして
「聖イジー教会」
って言うんですか。
地名かしら、はて。
チェコの言葉で「ゲオルギウス」を指す。
いろんな「ゲオルギウス」
- 英語:ジョージ George
- ドイツ語:ゲオルク Georg、ユルゲン Jürgen
- フランス語:ジョルジュ Georges
- イタリア語:ジョルジョ Giorgio
- スペイン語:ホルヘ Jorge
- カタルーニャ語※:ジョルディ Jordi ※スペインの方言
スペイン語だと、ほ、「ホルヘ」
……まぼ。
ちなみに、東欧のチェコでは「イジー Jiří」。
ドイツ語の「ユルゲン」と比べると、少しずつ変化しているのがなんとなーくわかるんじゃないかな。
イングランドの守護聖人
聖ゲオルギウスとイングランドの関係
って、いったい何だったんですか、まぼ。
聖ゲオルギウスの血に由来する、
通称「聖ゲオルギウス十字」
サッカーのワールドカップで見かけることもあるんじゃないかな。
そしてこの聖ゲオルギウス十字、
英語では
「セント・ジョージ・クロス」
と言うんだ。
まとめ
- 聖ゲオルギウスは竜退治の伝説を持つキリスト教の騎士!
- 世界中で信仰されていて、有名な絵画も多数。
- イングランドの守護聖人で、セント・ジョージ・クロスの由来にもなった。
いろんなゲオルギウスさんの名前を見かけるとき、
なんだか楽しくなりそうねえ、はってはて♪
参考文献
- マルコム・デイ、神保のぞみ訳(2006)『図説 キリスト教聖人文化事典』(原書房)
価格:2,530円 |